傀儡師106人 ページ14
─
「薫さんはどうなんですか？
私のどこを好きに？」
「え、う〜〜〜ん」
私の下で目を閉じて唸る彼女。
「それこそ気づいたら好きだったって話だよ。
……んー、指？」
「指？」
「うん…………滑らかで、しなやかで……
…………玲子さんに似てたから」
言葉を落とした後、しまったというような表情を見せる。
「？」
「や、ゴメン……一番最初に興味をもったのがそれだからって、一々お前と玲子さん重ねる真似して。」
「気にしすぎです。それに指が似ていて同じマジシャンというだけで、私自身がその方に似ているからではないのでしょう？」
前髪が私の顔に当たりそうな勢いで頷く。
「でしたら、十分です」
寧ろ。
母との繋がりを知らない、母と長らく接してきていた彼女にそう言われるのが、どれほど光栄だろうか。
そっと、彼女の唇を自分のそれで塞ぐ。
触れるだけのキス。
一瞬で色の白い顔が真っ赤に染め上げられる。
「は、……っ！！本当お前のそういうとこ嫌い！！」
力任せに押し退けられて起き上がる。
と、間髪入れずに枕が飛んできて直撃した。
「……」
肩で息をして、耳まで朱に染まっている。
懲りずに抱き寄せると、枕を投げつけたのを少しは悪く思っているのか、今度は抵抗せずすんなりと腕におさまった。
普段男にも間違えられるほど口が悪いくせに可愛らしすぎやしないか。
腕の中でますます赤みを帯びてゆく彼女に、もう一度優しく口づけた。
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camellia(プロフ) - あみさん» ありがとうございます！続編もよろしくお願いします、頑張ります！！ (2019年8月1日 15時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とっても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年8月1日 15時) (レス) id: e50713e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - え、携帯のお調子大丈夫ですか！？ わーい(ﾉ≧▽≦)ﾉ そう言っていただけると嬉しいです！ 正直リアルでの恋愛ゼロなので推しへの愛でここまで書けるとは思ってもなかったです() こっから面白くさせますよー！！！ (2019年7月18日 7時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
SR400 - 携帯壊れてから見てなかったんですが、久しぶりに見るとやっばり面白いです！めっちゃキュンキュンしました！ (2019年7月17日 22時) (レス) id: d097415149 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - SR400さん» 優しいお言葉誠にありがとうございます(*´▽｀*) 9話にも及ぶ長ったらしさによくぞお付き合いいただけました。これからも頑張らさせていただけます！ (2019年6月30日 8時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2019年5月1日 8時
