雪127片 ページ37
─
「あっっつい…………」
帰るなり玄関のフローリングにべだっと倒れた。
あーつべたい。気持ちい
「車に轢かれた蛙ですか」
「うわ酷」
蛙て。
「先にシャワー浴びてきたらどうですか、しゃっきりしますよ」
「うぃ〜……」
服を籠につっこむ。
もう洗濯物を一緒に洗おうが干されようが大して気に留めなくなってきたのが何か怖い。
カランを捻って水を出す。
始めの少しヒヤッとした水が心地よく感じられてくる季節だ。
…………あ。
ポッと急に浮上した記憶。
汗を流して浴室を出てそのまんまリビングへ行く。
「遙治！！」
「……何て格好で来るんですか貴女は！」
「あっと、着替え取ってくんの忘れてて」
肩からフェイスタオルをかけてはいるが、今はバスタオル一枚の下に下着をつけているだけ。
「なあ、それよりも今日さ、」
「先に着てきてください……！」
火を止めて来るとガシガシ私の髪を拭いた。
「いつまでもそんな格好してると襲いますよ」
「分かりましたすみませんすぐ着替えます」
ぺたぺたとフローリングの床を素足で感じつつ階段を上がっていった。
もう暑いし、と夏っぽい服を選ぶ。
ノースリーブの前でボタンを留めるタイプで麻みたいなさらっとした素材のストライプのトップスと、ベージュの七分丈のパンツ。
シャワーのせいで少し湿った髪を適当にといて階段をタンタンと下りた。
「改めて、ただいまー」
後ろから軽く勢いをつけて抱きついた。
「薫さん……貴女最近躊躇なく抱きついてくるようになりましたね、」
「別に良いじゃん。あそうだ。今日、
花火大会があるんだよ！」
さっき思い出したのはこのことだ。
越してきてから毎年見ていた。
一人だと味気なかったけど、今年はコイツが横にいる。
それを思うと嬉しさが込み上げてきて、緩んだ顔を隠すようにまた背に顔をうずめた。
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camellia(プロフ) - あみさん» ありがとうございます！続編もよろしくお願いします、頑張ります！！ (2019年8月1日 15時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とっても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年8月1日 15時) (レス) id: e50713e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - え、携帯のお調子大丈夫ですか！？ わーい(ﾉ≧▽≦)ﾉ そう言っていただけると嬉しいです！ 正直リアルでの恋愛ゼロなので推しへの愛でここまで書けるとは思ってもなかったです() こっから面白くさせますよー！！！ (2019年7月18日 7時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
SR400 - 携帯壊れてから見てなかったんですが、久しぶりに見るとやっばり面白いです！めっちゃキュンキュンしました！ (2019年7月17日 22時) (レス) id: d097415149 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - SR400さん» 優しいお言葉誠にありがとうございます(*´▽｀*) 9話にも及ぶ長ったらしさによくぞお付き合いいただけました。これからも頑張らさせていただけます！ (2019年6月30日 8時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2019年5月1日 8時
