雪54片 ページ7
─
「一回家帰ってから来いって言ったろ−？
ちゃんと取り置きしてあるんだから。」
「お、お家帰ってから来たもん！
嬉しかったから下ろすの忘れてただけで……」
ん？嬉しかった？
「ってことは…………」
問いかけると、顔がつるんじゃないかというくらいの満面の笑みを浮かべる。
「へっへっへ〜。はい！」
「おお〜。では、お預かりします」
100円玉3枚と50円玉1枚、10円玉を十数枚。
手の中でジャラジャラ言う硬貨をこぼれないように受け取る。
「350円と……にいしいろうはあとおの……」
硬貨を広げて数える私の手元を、キラキラした目で見つめる千恵。
「……よし。ちょうどですね。取り置きの商品の方、こちらでよろしかったですか？」
「はい！」
うずうずと早く受け取りたそうな千恵を焦らすように、丁寧にラッピングをする。
「はい、どうぞ」
「ありがとう！……てあれ？薫さん、リボン……」
不思議そうに私を見上げる千恵。
普段は追加料金がないと付属してこないリボンをじっと見ている。
そんな彼女に、ニカッと笑って言った。
「それは当店からのサービスです。
……毎日来てくださっていたお礼に」
私の言葉に弾けるような笑顔を見せた千恵が勢いよく頭を下げる。
そしてぎこちないスキップを踏みながら店を出て、その背中が遠ざかっていった。
あんまスキップしてコケんなよー、と心の中で声をかけて、作業部屋に戻ろうとする。
また、リ……リリンと音色がした。
「はい、いらっしゃいま………」
くるりと踵を返してドアを開けた人物を見て、少し驚いた。
「何だ、遠山かよ……何しにきたんだ？」
カウンターに手をついて問う前に彼がいた。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月20日 21時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー！！ありがとうございますとても嬉しいです！過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます！そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます！ (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2018年12月28日 21時
