傀儡師90人 ページ42
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「おや金田一くん。偶然ですね」
「お前、何でこんなとこにいんだよ!
また何かしでかす気なんじゃ……!」
食いかからんばかりの勢いで私に問う彼。
それを言うなら此方の台詞なのだが。
「今日来たのは完全なプライベートですよ。
友人の見舞いにね。金田一くんこそ」
「俺、は……!
……図書館の立て籠り未遂事件知ってんだろ?
あの現場に美雪がいて、美雪を庇って撃たれた司書の目が覚めたって聞いて、引っ張ってこられたんだよ」
…………へえ、七瀬さんだったんですね。
庇って撃たれたと聞き、彼女らしいと呆れたその記憶は新しい。
これはまた、何の因果だろうか。
つくづく彼女は、私の宿敵達にそうとは知れず関わる運命らしい。
笑みを深くしたのを鼻で笑われたと勘違いしたらしい彼がオッサンと明智さん呼ぶぞ!と指をつきつけてくる。
「七瀬さんが待っているのではないですか?」
「話を反らすな!」
「それと、もし友人に会っても彼に私の素性は話さないようお願いしますね?
犯罪のこと抜きで話せる、大切な友人なんですから」
釘を刺して、敢えて彼と云った。
固まった彼に背を向け、甘い香を漂わす白い包み紙を抱え直した。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます!頑張ります! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー!!ありがとうございますとても嬉しいです!過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます!そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます! (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年12月28日 21時