雪雲88つ ページ41
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病院の見舞い客を需要としているのか客はそこそこいるみたいだった。
出入口から出てきた男とすれ違い、店に入る。
「いらっしゃいませ、二名様でよろしいですか?」
「はい」
美雪が答えるのを聞いて、いきなり頭の中で錠前がカチリとはまった。
意識が数秒前に飛ぶ。
微かに鼻孔に届いた、薔薇の香り。
「悪りい美雪!先入っててくれ!」
「はじめちゃん!?」
美雪の声を無視して外へ飛び出し、さっきすれ違ったダッフルコートを探す。
「……!」
パッと見女とも見間違いそうな華奢な体躯の肩を掴み、乱暴に此方を向かせた。
月を、閉じ込めたような金の瞳。
「…………高遠…………!!」
俺の宿敵とも云えるその男が、目の前で飄々とした素顔を晒けだしていた。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます!頑張ります! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー!!ありがとうございますとても嬉しいです!過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます!そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます! (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年12月28日 21時