雪52片 ページ5
─
「……フウー……」
一息ついて、はんだごてを置いた。
「まあまあ、上出来だな………」
注文されていた薔薇を描いたステンドグラス。
微細なものを久しぶりに作るときは必ず練習をやってから取り掛かる。
ガラスも良い色は在庫が限られているから、そうそうミスは許されない。
サンプルをそれ用の箱にカチャンと入れると、リ……リリンと厳かな音色が響く。
導かれるように作業部屋を出て店先へ向かう。
「いらっしゃい。……ああ、
どうした今日は、また見にきたのか?」
ランドセルを背負った彼女に合わせてかがみ、心持ち目線を低くする。
こういう工芸品を売る店に学生さん、況してや小さな子どもが来ることはあまり多くない。
そういうものの注文は───うちではの話だが、大体がオーダーメイドで、値段も高いからだ。
でも、店を継ぐときになったらって伊月が言ってたんだ。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます!頑張ります! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー!!ありがとうございますとても嬉しいです!過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます!そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます! (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年12月28日 21時