雪77片 ページ30
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「あの、すみません。この本なんですけど書庫にあるみたいなので…………」
「あ、はい。少々お待ちくださいね」
感熱紙を手に話しかけてきた、高校生くらいの女の子に笑みを向けて奥に入る。
奥は特に立ち入り禁止という訳ではないので、彼女も黒髪を靡かせてついてくる。
本棚を移動させて名を指で辿った。
あれ、なんだこの並び……ごちゃごちゃじゃん
後で直すか。と頭に留め、見つけた本を手に取り待っている彼女のところへ行った。
「お待たせしました。お探しの本、こちらでよろしかったでしょうか？」
「はい！ありがとうございます」
渡した本を両手で受け取り、いとおしそうに抱きしめる彼女。
つい笑みがもれ、口が動く。
「そこまで喜んでいただけると嬉しいです。
俺も、この人の作品大好きなので」
一人称を間違ったが、それを気にも留めない様子で彼女の目が輝く。
因みに何故一人称を俺にしてるかと言うと、別にそういう主義主張を掲げているわけでもなく、単に司書用のエプロンが男性ものだからだ。
一番最初は発注ミスだったのだが、この方が何かと動きやすいし何なら最近に限って言えば同居人にも挙動が男らしいと言われたので(拡大解釈)、
トイレに関しても多目的や、誰も居ない時を見計らって使っているので別段問題は無いのだ。
話が盛大に逸れた。
「私もです！その、世界観の細かい描写の一つ一つとか、あ、あとその、さりげなく出した話題が後々ものすごい重要な役割を発揮してきたり……
この人にしかできませんよね！」
「それは本当同感です。
もう毎度毎度やられた感がどうしても否めなくて、次の話に手が伸びるんですよね」
「はい！……あ、すみません、勝手に熱くなって語っちゃって。
この本どっちかというと児童書だし、高校生にもなって読んでるのおかしいかなって気にしてて。」
「貴方がおかしいなら23にもなって読んでる俺の立場どうなるんですか」
こちとら小学生からの愛読者だ。今更止められるか。
真顔でツッコむとまたごめんなさいと謝らせてしまう
「あ、この作家さんの本2階にも何冊かあるのでよろしければ読んでみてください」
「え！？でも前探したときには全然……」
一瞬ん？となるが、思い返して納得する。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月20日 21時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー！！ありがとうございますとても嬉しいです！過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます！そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます！ (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2018年12月28日 21時
