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雪58片 ページ11









 遠山を追い返した後、作業部屋へ戻る。





 放りっぱになっていたはんだごてをボックスに入れてダイヤルをカチカチと回していく。





 エナメルのような質感をもつその箱は、伊月の私室のクローゼットの上にあった。





 パスは『1127』。




 これだけ見たら何の変哲もない、ただの数字の羅列だ。





 でも、意味はある。




 9月20日、0920。




 そして、伊月の誕生日の2月7日、0207。





 これを合わせた数字、1127。




 だからあの瞬間伊月は、私と、自分自身を指し示した。





 自分の死を悟って。




 合わせておいた、私と自身の誕生日を鍵とする自分の仕事道具を、私に託して。






 「…………ありがとう、伊月。」





 箱に彼女を重ねるように優しくさすり、そんな言葉を口にした。








 



.

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設定タグ:金田一少年の事件簿,高遠遙一 , HoneyWorks , camellia   
作品ジャンル:恋愛
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます!頑張ります! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー!!ありがとうございますとても嬉しいです!過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます!そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます! (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:camellia | 作成日時:2018年12月28日 21時

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