傀儡師8人 ページ9
─
「あ、同い年か。敬語なくて良いけど」
「いえ、癖なので。あの……ところで、この家にはお一人で?」
多少の違和感に疑問を投げる。
この家はどう見ても、家族で使う家具が多い。
今占領してしまっているソファも三人くらいは余裕を持って座れそうな上に、見えたテーブルは椅子が四つあった。
彼は自分のマグカップに口をつけると答える。
「ん、兄弟いねーし。親は……もう8年前か。
死んだ、ってか……────────
殺された。」
「え?」
「…………聞くか? あんま気分の良い話じゃないけど」
おどけてそう言ったのに、軽く首肯する。
「…………中学3年のときだったかな。
父親がホストだか、キャバクラだか忘れたけど経営しててさ」
彼は無表情で淡々と続ける。
「羽振りは良かったみたいで、この家も引っ越そうとして買ったんだよ。
おかげで今は一人暮らし満喫してるけど」
「……」
「でも引っ越し直前、いきなり前の家に押しかけてきた男に殺された。
警察は一人の男を逮捕したけど、衝動的な犯行ってので情状酌量がされて、異例な短さの懲役だった」
「…………!」
そう話す彼を驚いた顔で見ながら、私は、
───────心の中で
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます! はーい行ってらっしゃいませ!! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年7月11日 20時