雪花48輪 ページ49
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「君、離れてなさい!」
近くから聞こえた男性の言葉もはね退け傍にへたりこむ。
「伊月、伊月………!!」
彼女を乗せたストレッチャーが救急車に運び込まれる。
その寸前までついていくと、枯れた小さな声がした。
僅かに光を残された瞳を、私に向けて。
「…………あたしの、へやの…………クローゼットのうえ………」
「クローゼット?」
問い返すと、微かに、首を動かす。
そして紙袋を抱いていた腕で、弱々しげに私と、次に自身を示す。
救急車が去った後、私は雛とアリサに抱き抱えられながら、その場に崩れ落ちた。
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます! はーい行ってらっしゃいませ!! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年7月11日 20時