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傀儡師38人 ページ39













 貴方が死んでしまったこと。









 それ以上に傷つくことなんて無いと分かっている。











 貴方と過ごした日々の苦しみも、悲しみも、貴方そのもののように愛していた。












 今でも私は貴方を求めてやまない。











 私は、貴方という“光”を求めている───と。











 (ことば)の一つ一つに、彼女の叫びが込められていた。



















 ──────自分が思っていたよりも深く私は貴方を愛していた。











 あの瞬間から、思うように呼吸ができない。












 あんなに近くにいたことが嘘のように、貴方はいない。











 忘れることなんてできやしない。










 それがただ一つ、絶対的で確かなこと。











 あの日の悲しみも、苦しみも、全てを。










 貴方と共に愛していました。











 何時までも、苦い檸檬の匂いだけが胸に残って離れない。











 この涙が止まるまでは帰れない。










 私と貴方が、一つから分かれた片割れのように。












 今までも、これからも、貴方は私の光─────












 哀しい、歌だった。










 お世辞にも上手いとは言えなかったし、声は所々途切れていた。







 誰に聴かせるためでなく、捧げるように、祈るように、彼女の歌声は風に散っていった。











 ザリ、と私の革靴が音を立てる。








 僅かに肩をびくんと跳ねさせた彼女は、何事もなかったように言う。





 「……聞いて、たのか。」




 「ええ、まあ……何の、歌なんですか?




 それは」





 蒼が細められる。





 「なんていうかな……さしずめ、あいつへの鎮魂歌(レクイエム)ってとこかな?」






 私達の、思い出の曲。





 そう呟いたどこまでも寂しげで哀しげな彼女に、勝手に体が動かされた。













.

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設定タグ:高遠遙一 , HoneyWorks , camellia   
作品ジャンル:恋愛
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます! はーい行ってらっしゃいませ!! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:camellia | 作成日時:2018年7月11日 20時

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