雪31片 ページ32
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数日後、休憩室で昼食を食っていると幸大に声をかけられる。
「ごめん薫、今年なんだけど、行けないかも。そろそろだろう?」
「あー……そうだな。アリサか雛と一緒に行ってくる。」
「や、二人も会社休めないらしくて。
勿論日改めて行くけど、当日は薫一人でも行ってあげてくんない?
アイツも薫が行きゃあ満足するでしょ」
「そうかよ?」
笑いながら言うと、幸大がつけ足す。
「そうだ。二人ともさっき返却にきてたよ、少し話してこれば?」
「マジ!?行ってくる!」
残り数口のサンドイッチをほおばり、ゴミをまとめて休憩室を出る。
行くとこは決まってる。
暖かい館内から自動ドアをぬけると、途端に震えるような風が吹き付ける。
中庭のベンチに二つ寄り添っているもこもこのコートに後ろから抱きついた。
「わっ!」
「うわっ!?」
可愛い悲鳴をあげて飛び上がったファーが沢山ついたコートを着込んだ彼女と、
「薫……普通に挨拶してよね」
アイボリーにカントリー調のくるみボタンが並んだスタイリッシュなコートの彼女。
「アリサ〜、雛〜!!」
二人を抱え込んでうりうりと弄る。
あ〜癒し。
自分が平均より高めだからな、うん。
「薫……いい加減離れて」
「え〜もうちょい」
「薫」
「ちぇ」
しぶしぶ二人から離れる。
「あ、それはそうと、ごめんね。金曜日行けなくて」
「それは、私もごめん。どうしても会社の大きな会議が重なって。
改めて行くって伝えといて」
「あいよ。一人で行ってくるわ」
「ありがとう、じゃあね」
「ありがと、薫」
じゃあ、と別れを告げる二人に手を振って、一度だけ大きく伸びると仕事に戻った。
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます! はーい行ってらっしゃいませ!! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年7月11日 20時