雪30片 ページ31
─
唖然。
これ以上に今の目の前のコイツを的確に表現する言葉があるだろうか。
口はぽっかりと開き、完全に硬直している。
多分ないな、と自問自答しつつ玉子焼きをきっちり半分食い、味噌汁を飲み干すとようやく口を開いた。
「………貴女にメリットがありますか？」
「まあそこそこある」
司書の方ももう一つの方も仕事が入ってないときはとことん暇だ。
そのため、独り暮らしなのを良いことに休日はだらけまくっている。
正直自分でちゃんとした飯をつくったのも久しぶりなくらいだ。
この前なんか幸大から正しい食生活について延々二時間は語られ、げっそりした。
誰彼、口出ししてくれる奴がいても特に悪いことではない。
「……それ、ほぼほぼ貴女の都合ですよね」
「そう言われればそうだな。」
旨を伝えると、何故かため息をつかれる。
「金銭的な余裕はあるんでしょうね………いくら寝床が確保できても、ジリ貧生活はお断りですよ」
居候の分際でずいぶんな口振りだが、居てくれと頼んでるのはお生憎にもこっちだ。
「そこはノープロブレム。貯金もあるし、ちょっとぐらいの贅沢なら月一できる」
と思う。
「……そういうことなら……お願いします。
いつまでいるかは分かりませんが」
「ん。じゃあ、宜しくな」
私から一方的に申し込んだ、ある意味奇妙な同居生活は、こうして幕を開けた。
＊＊
次回登場 Honey Worksキャラ
高見沢 アリサ ﾀｶﾐｻﾞﾜ
薫の友人。黒髪ロングの猫目。
瀬戸口 雛 ｾﾄｸﾞﾁ ﾋﾅ
薫の友人。二つ年上の兄がいる。
この直後のお話は、 Side Storyに掲載しています。
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます！ はーい行ってらっしゃいませ！！ (2019年10月20日 8時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます！ (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2018年7月11日 20時
