雪3片 ページ4
─
「……………………………え？」
思わず二度見した。
いやいや待て待てちょっと待て。
は、何コイツ？
一気にパニックに陥る思考。
いや、誰だってこうなるだろ。
「……救急車、くっかな。」
この猛吹雪じゃあ後回しにされそうだし。
……第一この場合どこにかければ良いんだ？
…………そもそもの問題点として、生きてんのかコイツ
着替えや身支度を特段急いでた訳でもないから、かれこれ15分程度は放置したままだ。
おまけに厚手のダッフルコートを着ていても震えるほどに気温は低い。
手袋を外すと、おそるおそる、そいつの白いワイシャツに包まれた胸に手を当てた。
「……お」
ほんの僅かに、トクッ、トクッと指を突く震動。
息はある、と。
そうと決まれば話は早い。
手早くコートを脱ぐと、男を雪から守るように被せた。
二人羽織りのような格好で男を背中に乗せて、コートの腕を前で結ぶ。
後は、私が玄関まで運べるかどうかだが…
「え」
力を込めた足はすんなりと意思に従った。
何コイツ軽っる。
え、私より軽いんじゃね？
傘をすぐ側の格子のフェンスに引っ掛ける。
そのときふと鼻先を掠めた匂いに足を止めるもブンブンと頭を振って。
男を背負い直して重みを確認すると、小走りで玄関をめざした。
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます！ はーい行ってらっしゃいませ！！ (2019年10月20日 8時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます！ (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2018年7月11日 20時
