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よりにもよって、偶然にもたどり着いた所が教会だなんて。
自分はまだなにかにすがろうとしているのだろうか。
沈んだ気持ちのまま、藤丸は教会の重い扉を開けた。じんわりと、中から魔力を感じて目を細める。
そして、ゆっくりと一歩を踏み出したのだった。
中に入り、教会内にある椅子に座る。古く寂れているといえど、大きな教会に変わりはなく見上げれば広い天井が藤丸の目に映った。
「…セイバー、王様」
ぽつり、と呟く。独り言にも似たその呼び声に2騎のサーヴァントは実体化しながら反応を示した。
「なんでしょうか」
「なんだ」
かたや理想の王。かたや孤高の王。どうであれ、自分など足元にも及ばないほどに確かな英雄であることに違いはない。
意をけして、藤丸は口を開いた。
「私、やっぱり今世でもダメみたいなんだ。だから、もしこんな私が嫌だったら、契約を切るなり殺すなり、好きなようにしてほしい。…そうでもしてくれないと、私は自分が嫌いで仕方なくなる」
藤丸の目は真剣だった。誰にも迷惑をかけたくない。それが藤丸の本心であり願いであるのだ。
2騎のサーヴァントはじっと己のマスターを見つめる。そして、応えるべく口を開いた。
「…はぁ、貴様はメンヘラというヤツか？」
「……へ、」
しかし答えとして出たのは肯定でも否定でもなく、呆れた、とでも言うような言葉だった。しかもそれが、あの英雄王からだ。
藤丸は思わず呆けた声を出した。英雄王はいまいち感情の読み取れない笑みで藤丸を見やる。
「実に面倒だ。よもや貴様、我らが言葉にせぬとわからぬなどと言うまいな？」
「…癪ではありますが同感です。リツカ、私たちは貴方にとってそんなに信用に足らないのでしょうか」
2騎のサーヴァントの瞳は、じっと藤丸を捉えた。翡翠のような美しい瞳と、ルビーのような深紅の瞳。こんな瞳に見つめられてしまっては、間違ったことなど言えるはずもなく。
「……まさか、そんな」
「そのまさかだ。全く、皆まで言わせるなと言ったはずだが」
「貴方が言葉足らずだったのですよ、英雄王。あのインドの英雄じゃあるまいし」
…どうやら彼らは、ここに残ってくれるようだ。言葉にはしてくれなかったが、いつまで経ってもここに残るようなら答えは明白だ。つまり、先程の藤丸の言葉は愚問だった、ということだ。
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ウルクの民はここにいます…(プロフ) - ひでをさん» 閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ閉じよのとこで「あっこれすんげぇ文字数ヤバいやつやん…てか文章地味に詰められてる説浮上なり…コメントしてやろwえっへっへっへwwww(P丸様のオオカミくん風ボイス)」って考えてましたもんww毎回お疲れ様であちょっと待ってコメの文字数やば (2019年10月16日 3時) (
レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
ひでを(プロフ) - ウルクの民はここにいます…さん» そうなんですよね…おかげでファラオのセリフを何個か消す羽目になりました(ゲス顔) まあファラオのスキル詠唱もくっそ長いし許されると思ってます！(クソデカボイス) (2019年10月16日 1時) (レス) id: 25d8ca0b7e (このIDを非表示/違反報告)
ウルクの民はここにいます…(プロフ) - 今回の38話目、大分文字数やばかったんとちゃいます？( ^ω^ ) (2019年10月15日 22時) (レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
ウルクの民はここにいます…(プロフ) - ひでをさん» キャストオフ、ダメ絶対(名前変えました梶井さんが好きな岩野泡鳴ですどうも) (2019年10月5日 2時) (レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
ひでを(プロフ) - 梶井さんが好きな岩野泡鳴さん» 初めまして〜！ありがとうございます！ 私もギル推しです笑 欲に素直な人間なのでいっぱい出しちゃいます…AUO… (2019年10月5日 0時) (レス) id: 25d8ca0b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひでを | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月24日 3時
