ゼフィランサスに愛を捧ぐ (ページ3)

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side NAOTO

己｢この間、間に合わなかったから、今度はこのたいミンクで…｣
隆｢でも、そうすると、俺らが厳しくなりそうっす｣

もう少しで始まるツアーに向けて、今、四六時中やっているリハと会議

メンバー、スタッフが俺らの意見を中心にアイデアを出し合っている中

ふと臣を見ると、メンバーだけでいたさっきまでの甘えた表情とは打って変わって、強ばっていた

あの時から、臣が追い詰められ始めた時から変わらない

そして、まだ慣れなかったデビュー当時と変わらない

臣の癖

自分を守る為に
無意識に人を遠ざけてしまう

臣の悪い癖

｢おとさん、直人さん！｣

臣を見つめながら
どうにかしてやらないとと、考えていたら
意識の外から呼ばれた自分の名前

人｢っん？！｣

驚いて声を出せば

己｢最初にJSB LOVE持ってきちゃうのはどうですかって話したんですけど…｣
人｢、、、｣
己｢ちゃんと聞いててください｣

直己からの注意を受けた

人｢、、はい｣
隆｢ははっ｣
人｢隆二てめっ！｣
隆｢だって笑｣
己｢直人さんが悪いです！｣
人｢だからごめんって！｣

こんな俺たちの茶番に
張り詰めていた空気が少し緩む

気になって臣の方を見ると
メンバーで居る時とは違う、小さな笑みを浮かべていた

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