CHERI E 285 ページ35
【甘え時】
JN「風邪引くよ、A」
いつもより近くに置いた距離にあるテーブル。
ソファに片足だけ抱えた状態で
テーブルに置いたパソコンを眺めてるA。
今日はいつもより早起きで
まだ朝日すら登っていない時間帯に
アップに結んだ髪の毛に
薄手のカーディガンがズレて見える肩
あぁ、思い出すよ
そのタトゥーを見る度に、ね…。
そのタトゥーを隠すかの様に
ズレたカーディガンをかけてあげる。
「あ、ソクジンおっぱ」
JN「おはよう。早いね、今日は」
「あー、ㅎㅎ」
JN「寝れなかった?」
「いえ、ちゃんと睡眠は取りましたよ。
あのベッドですし、取れない訳ありません」
JN「ふっㅋㅋそうだね」
春でいくら暖かくなったと言っても
まだ少し肌寒い環境。
まぁでも、ロシア生まれのAにとって
このくらいの肌寒さは慣れっこなのかな…?
ロシアの方が全然寒いしね
「ふふっ、なんですか?ソクジンおっぱ」
JN「んー?んーふふㅋㅋ
おっぱも少し甘えさせて」
隣に寝転んで
Aの右に寄りかかる。
何気に初めてかもしれない。
こうやって寄りかかったりする事
弟達がAによく甘えてて
それにAは女性。
皆も男女のそう言う隔たりも弁えてる。
だけど
時々思うのは
俺もこうして甘えてみたいということ。
JN「ねぇA」
「はーい」
JN「Aの故郷の話、聞かせてよ」
「故郷ですか…。そうですねぇ
四季はちゃんとありますが
春と秋が短く冬の期間が長いですねぇ
夏も勿論ちゃんありますよ」
JN「うんㅋㅋそれから?」
「それからー…、あ、白夜があります」
JN「白夜?」
「はい。夜でも明るい夜の事を白夜と言うんです。
それが夏の期間によく見られるんです」
JN「うん」
「毎年夏の時期にはサンクトペテルブルクにある
父方の祖父母の家に行って
一日中夜更かしをするんです。
あと白夜祭りにも行ったり─────」
明るい夜、か…。
そっか北極圏と南極圏にはあるんだっけ…
太陽が沈んでも薄明るくて
見たことはないけど明るい夜。
綺麗なんだろうなぁ
いつか行ってみたい
Aの故郷。
JK「あ」
「ふふっ、起こさないであげて?ね?」
JK「はい…。(ジニひょん狡い)」
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作者名:RIKU | 作成日時:2020年3月14日 18時