CHERI E 103 ページ3
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SG「A！」
色濃く残っている記憶には
あいつが肩から血を流してる時
目の前にいるペンは泣き叫んでて
｢どうして？どうして？｣と言っている。
ペンからペッドボトルを
Aが受け取るのは見えていた。
ほんの数量しか入っていないペッドボトルで
何でAに渡してんのか不思議だった。
だけど、Aがどんな表情をしていたのか
その銀色の髪から覗く顔は見えなくて
ただ自分で頭からそのペッドボトルの中身を
自らかけようと傾けていた
その瞬間に目の前のペンが手を払った
まるで、やめてと言うように
「触るなっ！」
NJ「え、」
「それに触っちゃダメよ？っ
ナムジュナが破壊しちゃうからっㅎㅎ」
あいつは爛れて流れる血を抑えるかのように
机に突っ伏して耐えていた。
JN「A！！
すみません！Aがｯ！」
ジニひょんの叫びと捌け口から出てくる
数人ものスタッフさんが駆け寄ってきて
そこで意識がハッとして戻る
今思えばAが初めて命令口調で
それも怒った口調で言ってて驚きだった。
だけど、今するのは隣にいるA
テヒョナは放心状態で
だけどAの手を握っている。
SG「A」
「だいｯ、じょーぶっ
大丈夫だからｯｯ、ユンギ」
SG「でもっ」
「相手しないとｯ」
声を発するのも辛そうに
顔を歪めながらも言った
だけど、それは俺にとっては無理に等しい。
ペンも大事だけど、第一優先としてはメンバー
だから、スタッフと一緒に
Aの方を抑えて一緒に捌けた。
SG「ごめん、痛いけど我慢して」
「ふゔｯｯ、あ"ぁっ」
SG「痛いな、痛いけど、ごめん」
「んん"ぅｯ、はぁ"」
SG「A」
どうしても聞きたかった
忙しなく動き回るスタッフさん達を横目に
その疑問だけをどうしても
答えてきそうな答えは大体予想できる
出来るけど、
SG「どうして自らかかりに行った？」
「自分でかかればｯ自業自得で終わる
あの子のせいではなくｯ自分のせいでねっ」
そんな自己犠牲は必要か？
いいや、必要ない。
寧ろ捨てろ
自分を傷つけてまで
自分を傷つけるペンがいては
その度にお前はそれをすんのかよ
SG「確かに自業自得だな
でも、そんなの自分を傷つけるだけしかない
そんなプライドも犠牲も捨てろ」
ｽﾀｯﾌ「ユンギさんは戻ってください」
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作者名：RIKU
| 作成日時：2019年6月13日 23時
