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鷹 7 ページ7









《 休日の遭遇者 》




花が舞っているとは、こう言う事なのだろうか。


晴れ晴れとした清々しい空の青さと、白い雲が転々とあって。梅雨は開けてないけども、暑苦しい夏には変わらない。

が、若干の湿気さがある中で、首から大きなカメラを掛けて、熱中症対策に効いた帽子。しかしながら、白い素肌が光ってて、めちゃくちゃ美人さんがいる。

何だろう、この爽やかさで夏の暑さなんて吹き飛ぶ位涼し気



道行く人もチラチラと見てて、時々コソッと呟かれる言葉は「めちゃくちゃ綺麗」との言葉に尽きる。

本人はヘッドホンを付けてるからか、対して気にもせず、テイクアウトしたのか、正にインスタ映えなフランスパンに挟まれたサンドウィッチとコーヒーを撮ってる。




" 《 あ、凄く満足そう…!! 》 "





いや可愛すぎか!!漫画でしかない様な、パァっ...!!とした表情!可愛い!!それでいて、律儀に手を合わせてから食べて、美味しそうに食べる所とか、そこら辺のリポーターよりも美味しそうに見える!!

いいな、私も買おうかな…お姉さんを




「っあ、あのっ!!」


「っ!…はい」

「その、あの…えと、そのお昼、」




あらら…。まさかまさかの、これはナンパと言うものでは?

でも、変に絡まれてる訳でもないし、何なら私にもその勇気が欲しい。私もお姉さんに声を掛けたい!!!




「お1人ですか?」
「っへ!あ、えと…は、はい!」

「ここ、宜しかったらどうぞ。
よかったら一緒に食べませんか?」


「っは、はいっっっ!!食べて下さい!!」



「え?」




え"っ?そっち?まさかのそっち側?ん?どう言う事だ?て言うか、小柄のお姉さんが逆に誘われてる立場に逆転してて、なんか面白い。

何だろう、もう少しだけ聞いていたい。この二人の会話

いい感じの女性らしい声と女性にしては少し低い声のこのマッチ具合が、何とも穏やかな風と共に清々してて、何だか心地がいい。

ちらっと見たけど、一緒に並んで座ってご飯を食べ出す2人。コミュ力が高い所為で間違われると思うけど、この2人は初対面です。




「っあ、あの…口の端、笑」

「ん?え、…あ、」




" 《 ッッ〜!!!! 》 "





それ!それ!漫画でよくある男の子がやって、ちょっとドキッとするパターンの行動のやつ!!この方、女性ではあるけど、一々行動がサラッとイケメン過ぎるんだが!!!




「取れましたか?」
「充分に取れました」

「よかった」




逆に逆上せそうな、とある晴れた日のお昼






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作者名:RIKU | 作成日時:2023年7月11日 2時

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