鷹の美人さん (ページ6)

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鷹 6 ページ6

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《お隣さん》

「ふぅ…」

マイナスイオン…

あ、どうも皆様。突然失礼します。私は広報室で主に室内作業をしている櫻葉です。宵宮さんと同じ部署で私達はお互い隣同士のディスクなので、言わば宵宮さんはお隣さんです。

宵宮さんはここのアルバイトから、今年の新卒で正社員となった方なので、新卒でここに入社した私にとっては、正に美人な先輩です。はい。

櫻葉｢ここ最近話題ですね｣

「何故か、何ですけどね」

私は意を決して言うんだ。それは宵宮さんの隠しきれていない美人オーラと言うか、イケメンオーラだと言う事を！

櫻葉｢宵宮さん｣

「はい」

和子｢よいちゃーん、いるー？あ、いたいた｣

「何かありましたか？」

和子｢スケジュールの確認と打ち合わせで相談があってね｣

「分かりました。

あ、櫻葉さん」

櫻葉｢あっううん！何でもないです！
行ってらっしゃい！笑｣

「行ってきます」

イケメンだ。かっこいい。綺麗。好き。

実は私は、宵宮さんに憧れて入社したと言っても過言ではないんです。宵宮さんとの出会いは、私の数少ない友人と一緒に、野球観戦しに来た時の事です。私はそれ迄野球はちんぷんかんぷんだったんですが、友人に誘われて来たんです。

宵宮さんは、そこのグッズ販売をしていました。スラッとした体型で、マスク越しからでも分かる美人さん。

入社して半年。帽子もマスクも付けていない宵宮さんのお顔を拝見できる日が来るとは思ってもみなかった。風の噂では、宵宮さんはマーケティング部を希望していたが、広報室に配属されている。

まぁ、所詮は希望ですし…

櫻葉｢あれ、このファイル…

すみません先輩、このファイルって何処にありますか？｣

｢あー、このファイルなら、
あの棚の何処かだった気がする…｣

櫻葉｢ありがとうございます！探してみます｣

｢うる覚えでごめんねー｣

脚立、は他の先輩が使用してらっしゃる…。んー、私はこう見えて低身長のちんちくりんの端くれ。だから私も脚立が無いと、上の方にあるファイルを見る事は出来ない…。

くぅ〜っ！この世は不平等だ。天は二物を与えずなんて言葉は、辞書から無くして欲しい位要らない言葉だと思う。

私も宵宮さんの様にスレンダーで、高身長で…

「危ないですよ？櫻葉さん」

櫻葉｢よ、宵宮さんっ！｣

「どのファイル探してますか？」

櫻葉｢あ、このファイル探してて…｣

「んーっと、あ、これだと思います」

櫻葉｢ありがとうございます、宵宮さん｣

「いえ。いつでも頼って下さい」

櫻葉｢…はい｣

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