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鷹 42 ページ42

Sh42







生海「いっっったっ!」




Aに手当を頼んだのが運の尽きと言うべきか。

こっそり怪我して帰ってきた生海。Aに怪我した所をノリで見せつけた生海。消毒液を致死量な位ぶっかけられる生海。騒ぐ生海。痛そうな生海。淡々と施すA。

同い年の2人だけど、あまり話してる所は見た事がない。でもその割には、楽しそうだなぁと思う。




甲斐「めっちゃかけるじゃん笑」

生海「お陰で染み渡ってます」

「浸透してお肌ツルツルですね」

生海「え、消毒液ってそんな効果あんの?」


「多分無いかと思います…」
生海「そんな引いた目で見らんで?」




そんなね、大きな怪我では無い。まぁでも、スポーツ選手にとったら、かすり傷も大きな怪我に変わりないのか?いやでも、スライディングした時は、偶に血とか出てる時ある。でも痛みはそこ迄…って感じだしなぁ。

痛覚が麻痺してんのかな。て言うか怪我の箇所に、容赦なく消毒液吹き掛けるAもAだ。見てみろ周りを。痛そうに顔歪めてたり、少し引いてる人もいる。

生海、逆に痛そう




「はい、終わりです」

生海「怪我よりも治療が痛いってどういう事…」

「治療ですから痛いんですよ」


生海「…ん?」

大関「まぁ、手術する時は切られるしな」

生海「あぁ、そう言う事」


海野「生海涙目じゃん笑」

生海「隆司さぁん、」




あれ程迄に痛がる生海を見る事は無いだろうなぁ。Aに怪我の手当任せたら、また容赦なく消毒液吹きかけられそうだし、それ以上に痛いのは嫌だから、極力怪我だけは気を付けよう。

本当に極力。野球していれば、怪我とか何とか付き物だから、気を付ける。




大関「消毒液容赦無さすぎ笑」

「少量出すつもりが、勢いよく出たんです。
生海さんには少し悪いことしました」

大関「少し笑」

柳町「その割には凄い引いた目で見てたけどね笑」

「お化け屋敷で叫ばれてるみたいに思えて、少し」


柳町「の割にはドン引きだったよ。少し所じゃなく」

「柳町さん達こそ、顔引き攣ってましたよ」

柳町「両方引くな、アレは笑」




まぁ、話を聞いてても尚、加減をしない辺りを見てれば、両方引くのは確か。だからちょっと生海が可哀想に見えてたもん。

そんな事思ってれば、Aのスマホが鳴った。画面に表示されてる名前も、思いっきり見えた。




「ちょっと出てきます」

大関「んー」
柳町「いってらー」



野村「あれ、よいちゃんは?」

大関「電話してるー」

栗原「男か?」

柳町「さぁ?」



「うん、好き」










#男(?)

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作者名:RIKU | 作成日時:2023年7月11日 2時

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