鷹 38 ページ38
Sh 9
柳田「あれ、よいやん」
「あ、柳田さん」
柳田「こんな時間に買い物か?襲われるけぇ、戻り?」
「寝付けなかったので、少しの散歩位は許して下さい」
柳田「襲われても知らんぞー」
「ホテルに戻ってなかったら通報して下さい」
んーまぁ、戻って来てなかったらそりゃするけど。でも、よいって、知らん土地とかでは寝れんのか、時々口元抑えて欠伸してる所とか見かけたから、睡眠時間とか大丈夫かとか心配になる。
毅さんに聞いたけど、移動の時も寝てる素振りも無かったみたいやし。
柳田「寝れんの?」
「寝れますよ、ちゃんと」
柳田「ふーん。…よい」
「はい」
柳田「花火でもする?笑」
「いいですね」
多分くり辺りとかも起きとるやろうし、何なら連絡着く奴に片っ端から連絡しとこ。こう言うのも夏の風物詩っぽいし、どうせなら人数は多いに越した事は無い。
ホテルからは少し歩くと思うけど、水辺の所でやればもっと楽しいやろうな。よいを見る限りいつもみたいにカメラ持ち歩いとるし、どうせなら写真も撮ってもらおう。
うん、我ながらいい案。返信は兎も角、集合場所は送っといたし、行こ。
柳田「よい、行くぞ」
「…結構買いましたね」
柳田「俺もコンビニでここ迄買ったん初めて」
「私もそこ迄買ってる人初めて見ました」
柳田「よいっていつからカメラ好きなん?」
「物心ついた時位ですかね。
小学校の掲示板に飾ってる写真見て、何となくです」
柳田「楽しい?」
「そうですね
カメラ越しから伝わる躍動感とか、人の表情とか
撮りたいと思えるのが沢山あって私は好きです」
柳田「…ならいいや」
変に首を突っ込むのも、変に気を使うのも、野球ばっかやって大して語彙力とかもない。カメラと同じ位には好きな筈のバスケとか、よいにとってはそれが出来ん事が1番苦しいかもとか、変に考えてもいたけど、好きなもんが1つじゃない限り、幾らでも没頭出来るもんはあるか。
でも案外、1番やりたい事が出来ない時に、それをやってのけてる人間が目の前にいれば、俺やったら時々嫌な気になるかもなぁ。
中村「あ、来た」
柳田「あれ、寝てるかと思ってた笑」
中村「いや疲れは多少あるけど、
ここら辺の人達に起こされた」
栗原「端折りすぎっすよ笑」
津森「ここら辺って騒いでたのくりさんとオスナですよ」
柳田「いいやん笑そう言う宥紀もテンション上がっとるし笑」
源田「めっちゃ買いましたね笑」
和田「どんだけ買ったん笑」
柳田「取り敢えず沢山!笑」
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作者名:RIKU | 作成日時:2023年7月11日 2時