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鷹 36 ページ36

Sh 7







中村「あれ、セ・リーグの方から来たん?笑」

「入口間違ってしまって」

中村「次からは気を付けろよ?
中野君もありがと、うちの広報をここ迄」

中野「あ、いえ!全然。じゃあ、僕は失礼しまーす」

「ありがとうございました」



中村「どんな人がいるか分からないし、
あまり単独で動かない様にな?」

「はい、気を付けます」



でもまぁ、スタジアムって出入口と通路が入り組んでるから、迷うのも分からんでもない。それでも、昨日の一環もあるし、パ・リーグの方でも色々聞かれたりもしたけど、そもそもよいに何かあったら、和子さんの鬼の面が何となく想像つく。

何かとよいと仲のいい人だからな、あの人。妹か娘とか思ってそう。でも違和感はない。



和田「あれ、何処いたの?」

中村「阪神の中野君と一緒にセ・リーグの方から来てました」

「出入口を誤ったばかりに、つい…」

和田「迷うから仕方無いし、連絡も来たから良しとする。
けど、次からは気を付けなさい」

「はい、以後気を付けます」


近藤「お母さんとお父さんじゃん笑」
杉本「うん、俺もそう思う」



決して方向音痴って訳じゃないけど、やっぱうろちょろしてたら、よいの格好って不審者の様なスタッフに見えるから、若しかしたら外に出されてるかもしれないし。うちの広報だから、見慣れてはいるけど、本当見た目不審者。

暑くないのかなって毎回思うけど、裏では帽子もマスクも外してるけど、よく扇いでる。そんなに暑いなら外せばいいのにってのも、俺は毎回思う。

でも心配するっちゃするけどさ



「お母さんとお父さんの様な選手です」

近藤「因みにお兄ちゃんは誰?」

「えー…、兄ポジの選手か…」


和田「いいよ、よいちゃんは一人っ子って事で」
中村「そうだな、一人っ子でいこう」

近藤「そんなにお兄ちゃんポジ居ません??笑」


「全体的に見れば、皆さんお兄さんの様な方々ですかね。
頼り甲斐のある方々なので、好きになるのも分かります」



何か、人タラシってこうやって生まれてくんだなってのを目の当たりにしたかもしれない。

思った事を丁寧な言葉で言うから、そこそこ耐性があると思ってたけど、何だろう、丁寧口調でもこんなふわっとした声色から、最終的に確信めいた言葉で刺す感じは、うん。

あと、好きになるのも分かるってのも、ちゃんとファンがって意味合いがあるのも理解してんだけどさ。



中村「よい、写真撮ってこい」

「はい、行ってきます」


和田「あの子、変な人に引っ掛からなきゃいいな」
杉本「確かに…」










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作者名:RIKU | 作成日時:2023年7月11日 2時

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