鷹 32 ページ32
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「こんばんは、藤本監督。松井監督と中嶋監督も」
藤本「っおー、こんばんは」
松井「誰かと思えば、ホークスの方か笑」
「あ、ホークスの広報でカメラマンをしています。
宵宮と申します」
松井「埼玉西武ライオンズで監督をしている松井です笑」
中嶋「オリックスバファローズで監督している中嶋です笑」
「存じ上げております笑」
藤本「そう言えばギータ達がよいちゃんの部屋探してたよ」
松井「あぁ、よいは何処じゃーとか言ってたね笑」
「新手の攻城戦みたいですね。
令和なのに戦国時代の様な方々だな…」
中嶋「面白い例えをするね笑」
藤本「時々そう言う所あるよね笑」
まぁ、女性だから部屋の番号迄は教えはしなかったものの、多少なりとも交友関係とか仕事関連で、知り合いを作っていても可笑しくは無いだろうから、取り敢えず出かけたんじゃないかなとかは言っておいたけど。
それにしても、きっと今頃我々が滞在してるホテルの階に行けば、ギータを先頭に何気に騒いでそうだな。
まだまだ元気で何より
中嶋「そう言えば、オリックス戦でいた子だよね?
うちの徳永をボールから守ってた」
「そうですね、挨拶をしている所つい条件反射で…
お恥ずかしい所お見せしてますね、」
中嶋「いやいや!ナイスキャッチだったよ!笑」
松井「何かスポーツはしていたのかな?」
「高校迄はバスケをしていました」
松井「ほう、プロは目指さなかったの?」
「そうですね。目指す程の熱中はしてましたが、
引退する頃に色々とあり過ぎて、方向を転換しました」
監督は監督でも、いち球団職員に変わりないから面談した時に聞いたけど、確かにこれはこれで悲惨的ではある。
中学の頃にヘルニアにかかり、それが高校生の頃には再発。引退する頃病院に向かう途中でバイクとの接触事故。無事で生きている今がある意味奇跡だと思う。
中嶋「あっ、」
柳田「おった!」
「うわ、」
藤本「これ以上五月蝿くなったら迷惑だし、
宵宮くん、行ってらっしゃい」
「私は人質ですか?」
藤本「宵宮くんのお陰で迷惑がかからないのなら、ね」
「行ってまいります」
中嶋「辞めたって言う言葉を使わずに、
あくまで方向転換と言う言葉に変えたのは、いいですね」
松井「でも、プロにはなりたかった筈。
彼女からは何となくですけど、そう言う目を感じます」
藤本「宵宮君は苦労人何です。
ヘルニアの再発と接触事故で、色々ありましたから。
でも、彼女がカメラ好きで良かったのは嬉しいです笑」
1度は目指した筈の選手だからこそ撮れる写真だから、私としても見るのは好きだ。
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作者名:RIKU | 作成日時:2023年7月11日 2時