鷹 31 ページ31
Sh11
津森「よいちゃんの迄帽子落ちたよ」
「ありがとうございます」
津森「今日珍しいね。いつもはマスクと帽子で
不審者スタッフの格好なのに笑」
「それ不審者なのかスタッフなのかどっちですか…」
津森「まぁ確かに笑て言うか、それオリの帽子じゃん」
「そうなんです。風に飛ばされてきたので」
それにしても、絶対スクリーンに映ったの気付いてないな。注目を浴びるのが苦手で、直ぐに赤面するけど、見る限りでは耳も顔も赤くなってないし。
他に集中するものがあると、そう気にしないタイプだったりして。スクリーンに映ってたの知ったらどうなるんだろう。それに、観客のどよめきとかも気付いてないだろうし。
それに、選手の人達も見てたなんて知ったら、逃げそう…笑
「落し物の所に届けて来ますね」
津森「じゃ俺も着いてこ」
「何故？」
津森「何となく」
「試合してない時こそ、皆さん仲良いですね」
津森「まぁ、いつチームメイトになるか分からないし、
そう言うので仲良くなったりもするからね」
「スポーツ選手って、人見知りする人少ないですしね」
津森「あー、確かに」
「素敵ですね」
津森「…素敵、か？笑」
時々よいちゃんの感性って的外れな所あるから、それが面白い所ではある。言葉使いとか人との接し方とかは、堅苦しい所もあれば、少し砕けた所もあるし。だからこそ、その距離感が居心地良かったりもする。
でもその時々が、突発的だから特に面白い
津森「よいちゃんって、兄弟はお兄さんだけ？」
「いえ、姉がいます。兄と姉と私の三人兄弟です」
津森「へぇ笑お兄さん達もカメラ好きなの？」
「そうですね笑暇さえあれば、外に出て写真撮ってます」
津森「あー、イメージある」
「兄弟の中だと、兄の方がアウトドアですかね」
津森「へぇ！何するの？」
「一人旅とか、あとスキューバダイビングとか。
時に日焼けして帰って来てはお土産話をしてくれます」
いいなぁ、確かにそれは楽しそう。それに、一人旅をする勇気があるのも凄い。国内ならギリ行けるかもだけど、海外に行くとなると、1人は流石になぁ。
それにスキューバダイビングは俺も興味はある。1人で行く勇気こそはないけど。
お兄さんについて行こうかな…
津森「よいちゃんは？」
「私は割と、1人でブラブラしてます
時々プールとかで泳いだり、散歩ついでにランニングしたり」
津森「運動するんだ…」
「これでもバスケ部でした」
津森「あー…、そう言われるとしてそう」
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年7月11日 2時
