鷹 24 ページ24
Sh 9
「それでも、っかっこいい大人だってッッ、おもってます」
普段何て、仕事中はやっぱ仕事としての顔があるけど、カメラが好きなよいにとっては、カメラを持てば好きなだけ写真を撮る。選手であったり、観に来た観客だったり。それらを撮っている時は、満足気な顔で楽しそうなのは、傍から見れば誰だって分かる。
だけど今は、子どもみたいに泣き喚いてる訳じゃないけど、でも顔は子どもみたいにボタボタと涙を流してて、それに何に対して泣いてるのか分からないから、それが何とも子どもっぽい。
凛々しい一面もキレイな一面も、全ては確かによいだけど。こんな一面は、よいっちゃよいだけど。何か面白い笑
和子「明日は仕事だっけ?」
「休みです」
栗原「じゃあたっぷり飲めんじゃん笑」
周東「それアルハラじゃん笑」
「ちょっと御手洗行ってきます」
和子「大丈夫?ついて行こうか?」
「大分冷めてるので、大丈夫です笑
ありがとうございます」
よいの第一印象は、半年経った今でも変わらず礼儀正しい所。グラウンドに入るだけでも、態々一礼してから入る。前に何でか聞けば、癖だと言ってたな。バスケをしてたから体育館に入る時は必ず一礼してたんだと話してた。
癖は癖でも、何か偉いなってその場で思った。今でも一礼する人は確かにおるけどな。
周東「あ、和子さん怒られますよ」
和子「よいちゃんは中々怒らないから大丈夫。
ほら、今日の写真」
栗原「あ、俺も見たい」
和子「カメラ好きは好きでも、
よいちゃんってホークスの事結構好きだよね笑
よいちゃん言ってたよ、
私が落ち込んでも仕方がないけど、辛いものは辛いって」
周東「Aって何でバスケ辞めたんですか?」
和子「腰椎椎間板ヘルニアだったのを、引退する迄黙ってて
それで悪化して、手術して辞めてる。
あと、バイクの接触事故も重なってるかな」
「「 え!? 」」
それは初耳。まぁ、いち社員と選手の関わりやし、そこ迄話す事も無いと踏んでいたとしても、よいってこう聞けば苦労人だと思う。スポーツの種類は違えど、ヘルニアになって迄バスケを続けるのって、体に爆弾抱えてやっとる様なもんだと誰だって分かる。
それに加えてバイクの事故も。よいはどんな顔して見とるんじゃろ。何て、本人に言えば流石に酷か。
和子「まぁ、今でもバスケは少しやってるみたいだよ?笑」
板東「それって大丈夫なんですか?」
和子「一人でやってるらしいから、
そこ迄激しくは無いでしょ笑」
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作者名:RIKU | 作成日時:2023年7月11日 2時