鷹の美人さん (ページ18)

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鷹 18 ページ18

Sh23

周東「サボり？笑」
「休憩中です」

周東「なーんだ笑」

「周東さんは自主練ですか？遅く迄お疲れ様です」

周東「それはAもじゃない？笑」

「ありがとうございます」
周東「此方こそ笑」

いつ起用されるか分からないから何て、心の中で言い訳が思い浮かぶけど、口に出す程でもないしなぁ。でも、黙ったら黙ったで、この静けさが少し不安定に伸し掛る。

足の速さが活かされて、代走で選ばれるのも有難いし、それでチームの得点源となるのも全然いい。けど、やっぱり勝負の世界の中で連敗が続けば、マイナスな気持ち何て出て来る。

考えても仕方が無いのは分かってるけど…

「周東さん」

周東「ん？」

「まだ練習しますか？」

周東「んー、どうしようかなぁ…。
Aは？まだ仕事するの？」

「いえ、もうそろそろ帰ろうかと思ってます。
これ以上残っていても、警備員さんに申し訳ないですし」

周東「じゃ俺も帰ろうかな」

俺も俺で、流石に残ってても疲労が蓄積されるだけだし。明日に響けば元も子もないし。

それに、Aの言う通り警備員さんに申し訳ないし

「あ、そうだ。これあげます」

周東「…これAが飲むべきじゃない？笑」

「体にいいですよ、ヤクルト1000」

周東「まぁ、話題っちゃ話題だけど笑

まさかヤクルトの刺客かスパイ？笑」

「態々福岡に住んでいながら機密情報なんて流しませんよ」

周東「分からないよ？今は色んなツールがあるし」

「漏らすとしても、周東さんの足の速さ位ですかね。
盗塁には気を付けてくださいと言う注意喚起」

周東「あー、それ採用」

飲んだ事はあるけど、いつも思うのは何でこんなに長くなったんだろうとか何とか。普通のは小さいのに…。沢山入ってる分体にはいいんだろうし、飲んでしまえばそんな考えなんて直ぐに無くなるんだけど。

野球も、こんな風に直ぐに消える悩みならいいけど、でもそう簡単じゃないから、結局は無くなる事なんて無い。

周東「A」

「何ですか？」

周東「仕事で悩んでる事ってある？」

「色々ありますかね、特に最近では」

周東「お、話してみ？聞いてあげる事ならできるよ」

「そうですねぇ…。

カメラを構えれば、カメラ目線を送る人や
時に心霊となって邪魔しに来る人や」

周東「ほう」

「あと、私は選手では無いのに、
カメラマンさんと声を掛けてくる方々がいて…

正直、恥ずかしいです」

周東「その度に赤面してたな、そう言えば笑」
「お恥ずかしい限りです」

(あとさりげなく邪魔って言ったよね？)
(あれは心霊のせいですよ)
(宵宮さん？？)

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