鷹の美人さん (ページ14)

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鷹 14 ページ14

Sh28

今日も今日とて、Aの周りに集まるのは、同じ顔触れの方々…。俺も例外じゃないけど、遅れて戻れば今日の写真を編集してるAの周りは既に固められている。

それが勝ち試合でも負け試合でも。今日は負けてしまったから、テーブルに突っ伏している人達が多数…。

「あ、電話」
栗原「誰からァ？」

「また後でかけ直します」

柳田「何、彼氏か？彼女か！」

「その元気さを機動力に、帰り支度をしましょう皆さん」

柳田「よい」

「はい」

柳田「…きょーの写真見せて」

「どうぞ」

あ、思いっきりスルーされた。それにしても、1つのパソコンへの集り具合が凄まじい。皆一斉に集まってくるじゃん。

そう。勝っても負けても最後にはこうして皆、パソコンに移行された写真を見るのが名物となっている。それは、Aが正社員となって、広報に回って来た事から始まった。

写真の撮り方の上手い下手と言うよりも、選手との目線の高さが同じ位だから、見えるものが違って見えてて、それがまた楽しかったりするものじゃないかと、俺は思ってる。

ﾃﾞｽﾊﾟｲﾈ『おぉ！この顔いいね！』

大関「確かに…。悔しい顔なのに、凄くいい写真」

中村「あ！これもいい写真じゃない？」
牧原「ベンチってこんな顔してた？笑」

栗原「おいこれ事故画！」

柳田「いい写真やん笑
よい！今日この写真もあげとって！」

周東「その写真なら今日投稿されてますよ笑」

栗原「嘘やろ！？よみ！」

「載せました。時にはいいと思って」

そうそう、こんな感じで盛り上がる。色んな写真を見漁っては、こんな風に盛り上がる。そして、そんな所もAは写真を撮る。

時々いつ撮ったのか分からない位、自分でも知らない表情をした写真がある。許された範囲の中で、Aは色んな選手の表情や姿を撮るのが上手い。上手くて、忍者の末裔何じゃ無いかと思う位凄い。

流石、カメラ好き

「本当に、そろそろ帰り支度しなきゃ、
監督さんの顔が鬼の面の様な顔になりますよ」

藤本「まぁ、そろそろ帰りたい所ではあるな」

柳田「よし、帰るぞー」
栗原「明後日は勝つぞー！」

甲斐「よいちゃんに、いい写真撮らせるぞー！」

「え、いや、私は、」

柳田「何じゃよい！
俺達の勝ち試合の写真撮りたくないんか！」

谷川原「撮りたくないのか！笑」

「変に乗らなくていいですよ」

高橋「大変だなぁ、広報も」

「あ、ごめんなさい電話出てきます」

栗原「あー！まだ出たらダメ！」

「え、何故」

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