CHERI E

CHERI E 5 ページ5

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そんなこんなで早い話。

私は男の子について行った。
と言うより連れてこられた。


私にはゲームをする時間と

今夜ディスク回す予定、だったのに…。






「やっぱすげぇいるな」

「そうね〜」

「しかもレベル高いな」

「そうね〜」



「次の方どうぞ〜」





「うわ、緊張する」

「頑張ってー」

「お、おう！頑張ってくる！」






私はそこら辺で待ってようかな

いや、今なら帰れる。
正直なところ帰りたい。

私は付き添いで来たのであって
受けに来たわけじゃないか、ら〜



「え、え？」

「次、貴方の番ですよ」

「いや、私は」

「では、なにか歌ってください」








何かって何よ。
私は練習とやらはしていないし

受けるつもりで来たわけじゃない
何かって何よ、ほんとに


えー、やらなきゃダメ？




「It's two in the morning eeerboyds gettin'freaky

This beatz bumpin'loud but this boy keeps talkin'

I can't really hear him but think
he sayin'he loves me

Puttin' number on this paper but
I throw it like a freeze -bee huh」





2NE1のI AM BESTの最後の部分
飛ばして飛ばして最後あたりのラップ

韓国語がまだわからない時

2NE1さんの曲は聞いた事あるものの
英語の部分しか聞き取れなくて

うん。何故かそこの部分を歌ってみた。




「はぁ、ゲーム……」


「あ、あの？」

「はい」


聞こえてたよね。

マイク持ってたし。

電源も入ってたし。



「えーっと、名前をお願いします」

「え」

「名前を、」

「……A・グゼル・ニキフォロヴァ」

「え？」

「ん？」


「本名で合ってますか？」

「本名です」

「Are you from?」

「I from Russia」

「Ah..OK」






「えーっと、Aさん」

「はい」

「合格です」

「は？」

「ん？」

「私ですか？」

「はい、貴方です」






「え、何で？」

「え？」









私は付き添いで来たのであって

このオーディションを受けに来た訳では無い

歌ってと言われたので歌ったのであって

私は、えー






「こちらに来て頂いてもよろしいですか？」

よろしくないです
帰りたい。

「直ぐに終わります」

「はい」





そう言えばこの間リクエスト来てたよね
あれ流そうかな〜

それと2つぐらい持って行こ〜
何入ってたっけ〜

まぁいいや、パソコンついでに持っていこ

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