温もり、暖かさ ２

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麻実「A〜起きてー」

A「……」


麻実「ラジオ体操の時間やて」

A「……」


麻実「いーつまで寝とりますのー？お嬢さん笑」







1年進級した2年生になっても朝には弱い娘笑

毎回ラジオ体操には欠席か遅刻の毎日。

夏休みの宿題は完璧に全てやり終えててすることが無い状況にあるエリートA。



なのはいいんだけどねー






昨日なんて・・・



"A「まーまー」"

"麻実「んー？」"

"A「何でもう宿題ないのー？」"

"麻実「それはAが3日で終わらせたからでしょー？」"







という会話を朝に3回昼に5回夜に4回聞いた。

何故こんなに早く終わったかなんてそんなの事務所の人達が手伝ってくれたのもある。

けど事務所でやる3分の2は自力で終わらせてる。本を読むのが好きな為に文系類は直ぐに終わり、解けた快感が好きな為に理数系も終わり
観察が好きな為に絵なんて直ぐに終わってる。

今回図工か絵のどちらかだったからね。

ほとんど終わってる。


やることを終わらせてるのはいいけどやることが無いのか出されていない音読をしている。






麻実「今回のラジオ体操は欠席か…」



空欄が多いラジオカードを見て呟くも
当の本人はくーすかと寝ている。

日焼けという言葉がこの子の辞書には無いかのように白いのを羨ましく思う…





麻実「終わっちゃったなー」

A「くぅー…」


麻実「Aー起きてー」

A「ふんん"っ…んー、まー」

麻実「おはよう。ラジオ体操終わっちゃったよー」

A「んー」

麻実「笑顔洗っておいで」

A「ん」




てこてこと覚束無い足取り
このまま行くと絶対ぶつかるな笑


どんっ

ほら



A「あらったー」

麻実「はーい洗ったねー笑何処ぶつけたん？」

A「ここ」

麻実「いつもの所やね笑」




おでこをぶつけるのもいつもの事。

慣れたのか眠気で痛みが通じなかったのか痛そうにせずにぶつけた所を指す




麻実「歯もちゃんと磨いた？」

A「うん」

麻実「じゃあ椅子に座ってくださいなー。朝ごはん出来たよ」

A「はい」






ムシャムシャといつも通りマイペースに食べるA
さてこの子は今日事務所でなにをするのかな笑






麻実「これで良しと」

A「まーまー」

麻実「はーい行こうか」

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