とある愛好家

Re:#48 ページ48

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SG「お前って不法侵入ほんと好きだな」



「あぁ、実にピッキングがしやすいドアだった」

SG「メンバーじゃなかったら即通報だからな」

「流石にそれはした方がいいと思う」









一人の時間は
此奴のお陰で呆気なく無くなる。


神出鬼没的で、ドアを開ければ居るから
毎回毎回溜め息が出る

干渉的ではなく

1人で話して

それに俺が時々相槌とか返事とかして




そして勝手に出て行く


呑気に｢じゃあねー｣とか言って









「何だい？」


SG「……疲れた」


「心配性教官と擬音隊長の調教は過酷だからねー」

SG「……おー」


「それで？君はいつもの作業はしないのかい？」

SG「……頭を動かしたくない気分」

「ふっㅋㅋそうかい」









ほら


特に癒しという訳では無いけど

片割れのジョングクより筋肉質ではなく
俺よりも細っこい体

貧弱ひ弱、飄々としたやつ



掴み所なく
生きる事に関心がない
その癖生きる事に意味とか探して

何度も死にきれない自 殺を繰り返す

死に損ない
可哀想な奴

人はそれをそう呼ぶ

死にたいのに死にきれないAを
生きる意味を探して死のうとするAを









SG「お前は可哀想なやつだな」


「そうかい？
僕からしてみれば皆可哀想だと思うが？」

SG「…あぁ、俺もお前も可哀想なやつだよ


A」

「何だい？」


SG「生きる意味なんて誰も知らねぇよ
生きたくて生きてるやつもいれば
お前みたいに死にたくても死にきれないやつがいて

生きたくても生ききれないやつもいて



皆可哀想なやつだよ」


「…その可哀想な人達はいいね
生きるのに精一杯生きて。


僕には分からないよ

その意味を
その理由を」









だから死を繰り返す

Aはそういうやつだ









SG「A」



「何だい？」

SG「……寝ろ」



「ｸｽｯㅋㅋそうだね」







手助け…か


あいつの義父
つまりパンPDが言っていた

生きる事への意味を
A自信が見つけれる様に
その手助けをして欲しい


俺も思った事がある

そして、俺にも分からん



生きる意味も、その理由も








「ユンギ」


SG「あ？」



「何でもない」


SG「何だよㅋㅋ」

「君も寝たまえ」

SG「……寝るし」









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