検索窓
今日:52 hit、昨日:154 hit、合計:117,038 hit

四次元。9 ページ9

Sh99







野村「すず、すず」

「ん?」


野村「なんか絵書いて」


「絵ぇ?」




迷いなくまっさらな紙に線が引かれるけど、落書きをするすずを見て毎回すげぇなーなんて思う。でもその迷いのなさに書くすずを見るのが好き。

イタズラ好きだし、年上には大体タメ口だし。笑い上戸で、ノリはいいし。顔も性格もいいし。それでいて野球のセンスもいいときた。ぎーさんと同じで、ホームラン量産型選手。その才能が羨ましい。




「ん、出来た」

野村「まーた凄いの書くなぁ笑」

「ボールペンだからね」


野村「インスタ載せていい?」

「いいよ。勇さんにあげる」

野村「やった」




でもさ、この絵単体で撮りたいのにシレッとピースが現れてんだよなぁ笑何かと人の写真撮影邪魔しに来るじゃん。まぁまぁ書いてくれたから撮ってあげますとも。




野村「何で撮られるとなれば顔隠すんだよ笑」

「トーサツハーン」

野村「はーい撮りますよー」


「勇さんは本当俺の絵好きですねー」

野村「すずの絵も好きだけど、


1番はすずが書いてる所が好き」




「ふーん」
野村「何、照れた?笑」

「変態だ!」




すずの時々見せる照れ顔程、可愛いものはない

そりゃ笑うと口が四角になる所とか、野球をしてる所もそれはそれは可愛いし、かっこよかったりもする。愛嬌もあるから年齢問わず多方面から愛される可愛くて自慢の後輩よ。

でもさ、ファンの人達にでさえ好きとか言われるとこうやって照れんのよ?可愛くない?いやー、もうね…可愛がりたい。




柳町「Aー、離れてぇーっ笑」

「やだー笑」


野村「何やってんの?笑」


柳町「いや、急にこっちに来たと思ったらこれ」

「勇さんが俺に意地悪したー」

野村「してないしー!」
柳町「えー、何したんすかー笑」


「勝手に俺の写真撮った」

柳町「Aはいつだって誰かに撮られてるでしょ」

「えー、盗撮犯じゃん。肖像権の侵害」

柳町「そしてその逆も然り」


「分かった、盗撮犯の代表として勇さんを訴える」
野村「何で?逆も然りならお互い様よ」




それにさっき迄騒いでた割に、急に大人しくなっちゃって

たつの膝に乗せられて、さっきの絵に色付けをしてるし。本当、すずの行動に不思議と思う部分は沢山ある。それを総じて皆四次元とか言うけど、確かに四次元だわ。




柳町「何、落書きしたの?」

「勇さんが依頼したんすよ、絵書いてーって」

野村「はい笑」



柳町「へぇ。でもこの紙に書いて良かったの?
これ勇さんの記入する紙だよ」











(すずが…)(勇さんが書いてって、)
(言い訳よりも先に言う事は?)

四次元。10→←四次元。8



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
525人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RIKU | 作成日時:2023年11月11日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。