四次元。43 ページ43
Sh 19
「baby shark,doo doo doo doo doo doo-
ベイビー シャークッ」
甲斐「すーず」
「んふふっ、ははw」
甲斐「すず、それ貰うなって言ったよな？」
「ふふっ、貰っちったー笑」
甲斐「貰っちったーじゃない！笑」
「んはははははwww」
｢わー｣と言ってどっか行ったけど、どうせ誰かにもその指人形で鼻を噛みにでも行くんだろうな…、まったく…。
あ、佑京に捕まった
すずはいつだって佑京に捕まる。そこから兄弟の様に戯れて追いかけられ追いかけ回されわきゃきゃと楽しそうにしてる。チーム内だと弟分な感じで、試合ともなれば頼もしいスイッチヒッター。こう言う二面性もあれば、うちの子達も大好きだし、毎回誰かしらの家族が来たらすずの争奪戦が始まる程。
子供人気もファン人気も高いからこそ、今では色々と仕事が舞い込んで忙しそうにしてる。ちゃんと寝れて食べてんのかなぁと、甲斐パパは心配です。
「たくさんたくさんっ」
甲斐「ん？」
「見て！」
甲斐「…すずぅー！！！」
「んはははっw」
甲斐「うきょー！捕まえろー！」
「ぎゃぁー!!!」
周東「A、お前に恨みは無いけど許してね」
「俺はうきょさんを恨む!!!」
多分だけど、今時の幼稚園児でも早々無いと思う。ダンゴムシ1匹を手に見せてきたけど、本当…ね？一部の虫は嫌いでも、ダンゴムシって…。
やっぱ鷹の韋駄天には勝てないのも目に見えて分かってるけど、すずもうきょに劣りはするものの足が速い。あれだけ追いかけ回されたりしてればそりゃ速くなるか。
周東「捕まえました！」
甲斐「うむ、良い働きだ」
「ダンゴムシ見せただけじゃん！」
周東「え、それだけ？」
甲斐「佑京も道連れな」
周東「ダンゴムシはダメだぞ、A！」
「たった1匹だよ？」
周東「まぁ、見る人によっては気持ち悪かったんじゃない？」
「そっかー…たった1匹でも不快に思われたのか…。
ダンゴムシ、強く生きて欲しいね」
周東「ね」
甲斐「よし、2人仲良く近藤のトレーニング行ってこい」
｢｢ っえ" ｣｣
言っておきはしないけど、今日の近藤のトレーニングは結構ハードなやつだった。存分に扱かれるがいい、若鷹の2人め。今ではイケメン枠だのなんだの聞くし、汗水垂らしてもどうせかっこよく見えんだから多少キツくても大丈夫っしょ。
せいぜい頑張れよ
(はぁ"…キッッッツ…イ)
(Aーーーー！！！)
(死んでる訳じゃないからほら佑京)
(鬼ぃーーーーーー！！！)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年11月11日 11時
