四次元。40 ページ40
Sh41
「腹減ったー、もう一歩も動きたくないー」
嶺井「動けなーいじゃなくて？笑」
「んー…動きたくないから動けない」
嶺井「はは笑」
「鯵フライ…」
嶺井「どんだけ好きなん笑」
「あじ、ふら…い…」
嶺井「死んだ？」
寿々花選手だ…。野手と投手とじゃトレーニングが違うから、あまり話す機会は無かったからか、改めて周りを見れば今はチーム全員が食堂にいるしで、何処に座ろうかと立ち往生になる…。
丁度寿々花選手の隣が空いてる…！！そこに座ってもいいのかな、いやでも、他の人も座るだろうし、何処座ろう。
あ、目が合った…！
「ここ座る？」
前田「へっ！？あ、え、や、えと…いいんでしょうか、」
「まぁまぁ、座りなよ」
前田「は、はい…」
「ね」
前田「はい」
「キャンプ中にさー、
ハイキューの映画が公開されるんだよね」
前田「…あ、すね、」
「知ってる？見てた？」
前田「あ、はい」
「見に行きたいよねー」
前田「はい、」
「まぁ、キャラクター全然知らないんだけど」
前田「え？」
「ん？」
前田「キャラクター知らないんすか…？笑」
「うん、ルールしか知らん」
前田「ルールは知ってるのに…？」
「うん、ルールしか知らない」
前田「…え笑ふふっ笑」
「え、知ってる？」
前田「んー…まぁ、寿々花選手以上には、はい笑」
「え！マジで！？じゃーさじゃーさ、」
寿々花選手は友達が多いと聞いた事があるから、きっとバレー競技の選手とも交流があるから、そこからルールとかは知ってるんだろうな…笑だけどあの漫画でキャラクターを知らないのは、何だか勿体ない気がする。
俺もそこ迄詳しい訳じゃないけど、教えれる範囲で教えれば凄く楽しそうな顔して聞いてくれてるの、何だか嬉しい…笑
因みにだけど漫画も持ってるらしい…なのにキャラクターよりもルールとかプレーとかが見入ってそれ所じゃなかったらしいの、何だか寿々花選手らいと思った。
「えー、和に漫画持ってきて貰ってまた覚えよー」
前田「因みに何巻持ってるんですか？」
「全巻持ってるよ。弟とねーちゃんとで回し読みしてんの」
前田「仲良いっすね、笑」
「んふ笑でしょ」
話した事無かったけど、でも、不覚にも尻尾が揺れてる様に見えて可愛い…。
話した事はなくても、打球練習とかは見た事あって凄くかっこよかったな。それに凄く話しやすくて安心感と言うかなんと言うか、兎に角落ち着く。
嶺井「いつの間に仲良くなったの？」
「えー、みねさんが目を離した隙に」
前田「あはは笑」
#ルーキー君と四次元君
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年11月11日 11時
