四次元。34 ページ34
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カチコチ…なんて、壁掛け時計が着いていなくても聞こえてきそうな位に静かな寿々花邸では、成人を過ぎた大の大人が集って真剣にカードゲームをしている。
1人は3枚、もう1人は4枚、そして最後の1人は1枚と中々にいい勝負をしている。
真剣そのものの顔つきでアイコンタクトを取り合い、そして最後の1枚を持った1人が遂にカードを出す
｢｢ UNO！ ｣｣
「や、今のはちゃんと早かった！」
川瀬「いやいやいや！俺たちが早かった！」
板東「さ、A。カードを取って」
「嫌だ！ちゃんとUNOって言ったもん！」
｢いやや！｣と関西圏特有の方言が出る程、拒否をする
先程迄静寂が包み込んでいた空間も、このUNO宣言によってやいのやいのと騒がしくなる。
板東「じゃあルールを確認しよう、ね？」
「分かった」
川瀬「-- 手札が残り1枚になったらUNOと宣言…
A宣言してないからはいカード引いて」
「それも言った」
川瀬「聞いてない聞いてない」
「言ったって！ねっ板ちゃん！」
板東「えー？笑」
「湧梧さんまでそれ言うん？」
板東「まぁ聞いたけど…笑」
川瀬「待って湧梧さん？？？？？？」
再びやいのやいのと騒いで、結果として寿々花が勝利を決めた。本来なら4-6人が適任と某Wikipediaに記載されており、対象年齢が7歳以上のカードゲームを平均年齢26歳の3人が真剣に勝負をする。1人が上がればそこで1ゲーム終了のゲームも、最後の一人が決まる迄終わらないゲームとなっている。
所々ルールを無視しているが、それを気にせす最後まで敗者を決めるのは、そう、罰ゲームがあるからである。
1人一抜けをし暇を持て余した寿々花は散らばったカードを綺麗に整え、マットの上をゴロゴロと猫のように転がる。そんな寿々花を板東はカードを持っていない手で頭を撫でる。
板東「晃、決着をつけよう…UNO」
川瀬「あ、っあ〜〜〜〜〜〜〜っっっ！！！」
「ははっw」
板東「ふふっ笑」
川瀬「でもまだ勝負はついてない！」
板東「終わりだ、晃」
川瀬「やだぁーっっ！！！」
hihi____karu
【画像】(photo:整えられたUNO)
【画像】(photo:項垂れる川瀬を見る板東)
【画像】(photo:寝転がった寿々花目線の川瀬)
いいね!kurihara0704 他
hihi____karu 負けた…
#罰ゲームは#夜ご飯の買い出し
試合数:5回
寿々花:5勝0敗
板東:4勝1敗
川瀬:1勝4敗
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年11月11日 11時
