四次元。33 ページ33
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川瀬「Aー？」
Aの家に遊びに来た。けど、オートロックの呼び出しボタンをかれこれ何度も押してるが出ない。出かけてる？仕事か？いやでもLINEで仕事はないって言ってたし…。
部屋は知ってるから、誰か来た時に入るか？
オートロックマンションあるある。自動ドアさえ開けば入れるし。まぁ、ほら、ここいい所のマンションだから24時間のコンシェルジュ、あ、あの人に聞けばいいか。
板東「あれ、晃？」
川瀬「あ！ゆーごさーん！」
板東「どしたん？笑」
川瀬「Aの家に凸りに来たけど出なくて…」
板東「んー、遊びに出かけてるとか？」
｢ほら、今日A仕事ないし｣なんて言ってるけど、この人Aのスケジュール管理でもしてんのかな…。いやまぁ、湧梧さんも聞いたんだろうけど、ね？
でもでも、俺も仕事ないのは知ってたからお互い様か。だけど一応来るねーとは言ったから、遊びには出かけてないはずだし。単に忘れてるだけか、寝てるか。寝てるかも？まぁいいや、湧梧さん来たし。お隣さんだから行こ。
板東「Aー？…ほんとだ出ない」
川瀬「え、合鍵…？」
板東「Aー、みかんゼリー買ってきたけど食べるー？」
川瀬「泥棒でも入った？」
「ん"…あ"ー」
川瀬「うわっ！え、」
「ひかるんだ…」
板東「みかんゼリーもあるよ」
「みかんぜりー…」
テーブルの散乱具合とAの顔色を見るに二日酔いだな…
キャンプから帰ってきてこうなってるって、一体何があった。マッチさんいたから、あの人の熱血具合にやられたか？いやでも、やられたからと言って、こうなるAでも無さそうだし…。あとはー、誰かに何か言われた？いや、それも無いなぁ。
じゃあ何があったかな。量的にもAがここ迄飲むタイプでもないしなぁ。ワインまである…。ワインは飲むな、A。
板東「こんなに飲むって珍しいね」
「んー、ねーちゃんが来て一緒に飲んでー
そこからどんちゃん騒いで、次の日こう」
川瀬「あぁ、お姉さんか」
「そ。
あれ、今来たの？」
｢｢ うん ｣｣
「ならすれ違わなかった？ねーちゃん、
インターホン鳴ってる時に出てったけど」
川瀬「インターホン鳴らしてたけど、全く気づかなかった」
板東「インターホンに集中しすぎでしょ笑」
川瀬「てかインターホン気づいてたんなら出てよ」
「いやだって、頭痛かったし眠たかったし…
みかんゼリーが有能過ぎて今生き返ったようなもんだから」
(頭イタッ…うるさ、)
(しごと…ちこく…もういいや)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年11月11日 11時
