四次元。31 ページ31
Sh30
ぎーさんとすずは似てる。まぁ、師弟関係みたいなのはあるかもしれないけど、ぎーさんと似てる分、それを自分のものに変えてるのも確か。
ヘアバンドを付けても、空調が効いていても。汗をかきながらスイングをしてはフォームの確認をしてる。
すずって自分のその形を見てどこをどう見て改善してんだろう
佐藤「すず」
「ん?」
佐藤「動画撮っていい?」
「えー、はずー笑」
とか言いつつ許可をくれる。て言うか、撮られてばっかの人が何を言うか。つい最近だって、坂口健太郎さんとかと写真撮られてたくせに笑
身長も高くて、体格もそこそこにいい。運動量だってあるだろうけど、そのご飯が何処に行くんかって位の体。
すずの体の話は置いておいて、何回かの打球練習を撮って、また次と撮れば、正直よく分からん…。
佐藤「すず」
「んー?」
佐藤「何処意識してる?」
「初心?」
佐藤「え」
「初心ってやっぱ大事やん?笑」
マジで?あ、撮ってる人見れば頷かれた…からマジや
え、振り返ってんの?これで?変わった?変わってんの?てかここで初心を思い返して打ってるの初めて見たかも…。いや確かに初心忘るべからずって言葉はあるけど…えー。
人には人のやり方があるから変に口出しはしないけど、何かすずって凄いな。
「っ…よし、」
柳田「A、もう少しグリップ下げ」
「はい」
柳田「それからステップんとこもう少し内側。開きすぎ」
「はい」
柳田「うし、それで打ってみ」
かなり変わった。語彙力ないからあれだけど、重たそうに打ってたのが、凄く打ちやすそうになったと思う。
細々とフォームを指摘するぎーさんもぎーさんで、すずの事よく見てる。多分試合の中で印象に残った所の話をしてるんだろうけど、人のフォームってあんまりよく見ないもんなぁ。
「悠岐さん、この時な--」
柳田「それならもうちょい引いたら打ちやすい」
「やってみる」
柳田「うん」
「うん!めっちゃ打ちやすくなった!」
柳田「いいやん笑それを基礎にしてみ」
「はい!」
イヒネ「師匠と弟子だね」
佐藤「ね」
「っうあ"ぁぁ!!」
梶原「すずのあんな声初めて聞いた…笑」
佐藤「あんまりあんな声出てる事も無いな笑」
梶原「あ、そうなんだ笑」
「明日筋肉痛確定だ」
.「その為のマッサージを受けるんだけどね」
「えー」
.「えーじゃなくて受けるんだよ?」
「....................はぁーい」
(嫌なん?)
(人にベタベタ触られるの好きじゃない)
(いつも嫌そうな顔してるもんな笑)
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作者名:RIKU | 作成日時:2023年11月11日 11時