四次元。24 ページ24
Sh 9
「髪伸びましたねぇー」
柳田「Aも直毛にしたらこんくらいあるやろ」
「えー、そんなに長いですかねぇ」
初めは綿菓子みたいに大きかった頭も、次第に抜けて萎んだ様に落ち着いた頭になってるけど、Aの髪質上触り心地の良さを兼ね備えたふわふわ感があるから、つい触るし撫でるし鷲掴みにもしたくなる。
そんな動く度に揺れ動く髪の毛は見てて飽きん
なんでも、姉ちゃんにしてもらったらしい。Aの姉ちゃん美容師やし、そこ行って髪型変える手もありだな。
絶賛友達とスキーを楽しんどるAやし、ワンチャン電話しても出らんかもしれんけど、一応電話かけてみよ。
柳田「あ、出た」
" えー出ますよ笑 "
柳田「いや、スキーやっとるかと思うやん笑」
" 今はスキーじゃなくて北海道にいますよー "
柳田「行動力鬼やな…笑お土産楽しみにしとくわ」
" あーい。じゃまたねぇ "
" 誰?友達? "
" いや?ゆーきさん "
柳田「聞こえとるし、あと勝手に切らんで欲しい笑」
あと友達も近くにおったんか。誰かは知らんけど。コミュ力高いし、友達めっちゃ多いもんなA。いやまぁ、そこじゃなくて。
本題本題。髪の話を出せば「まだ伸ばすんですか?」って言うけど、流石にもう切るかな。Aだって時々いつ作ったんか知らん俺が単発だった時の顔写真を、態々団扇にして持ってきてたのを俺はまだ覚えてる。本人を目の前にしえ扇げる精神の強さもあれば、それを伝染させる強さも秘めてる若鷹のエース様やもんな。
首謀者はAで、そこからうきょとくりも参戦させてさ。保護者の男前は苦笑いしかせんし。切実に止めて欲しかった。
" ねーちゃんの所で切るんですか? "
柳田「そう。どの辺にあんの?」
" あれ?ゆーきさん…あぁ、あれは奥さんか "
柳田「そうやった、嫁の所やったか」
" 確かそうだった気がします。LINEで送っときますね "
柳田「頼んだ」
" はーい。お土産は白い恋人と北海道ラーメンでーす "
柳田「チョイスw」
" ひひっ笑じゃ、また "
いいな、北海道。この間Aのインスタにスキーしてるのあったけど、スキーも楽しそうやったな…。家族連れて行くのもいいし、子ども達もA好きやからAと男前でも誘って行くのもいいなぁ。
てかAもAで髪の毛どうすんやろ。俺も変えるしAも変えたりするんかな。パーマ兄弟とか言って何か増殖させとるけど、誰やっけ、誰か坊主にしよったな…。
まぁいいや
(めっちゃサッパリしてる!)
(雰囲気変わるね)
(男前って送っとこ)
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作者名:RIKU | 作成日時:2023年11月11日 11時