四次元。18 ページ18
Sh29
「どうしたー？」
Aって視野が広いなぁ
なんて、いつも思う。色んな所に目をやって、色んな事に気付くのが早い。それは試合問わず。
今だって、1人でポツンっといる子どもに真っ先に気付いては、子どもの目線と合わせてじゃれ始めてる。人見知りなんて通じない様に、Aと目が合ってしまえば笑顔になってしまう。そんなすげぇ力がある。
「ね、見て見て」
石川「ん？」
「捕獲！」
.｢ほかく！｣
「ひひっ笑しゅーたせんせーがサボってる」
.｢先生がサボっていーのー？｣
石川「サボりじゃねーし笑」
「柊太先生はね、投げるのが上手いから教えてもらお」
.｢ん、僕も投げるの上手いよっ！｣
「お！キャッチボールできんじゃーん、一緒しよ」
.｢やる！笑｣
Aは子ども好き
よく試合前にも関わらずキャッチボールをし始めて、そこからサイン書いたり、一緒に写真撮ってたりしてる。ベンチに戻ってきた時には｢子どもパワー貰ったから完封阻止できる｣と言った日には、本当に完封阻止するし。
有言実行度高め
だから投手泣かせとか、異端児なんかも言われるけども、本人は自分に付く異名を気に入ってたりしてるから、最早嫌味なんてのも通じない。
.｢あー！｣
「ははっ、ごめーん笑」
石川「下手っぴ」
「んふ笑短距離じゃなくて長距離なら得意よ」
石川「陸上か笑」
「キャンプの時もうきょさんに追いかけ回された」
石川「Aはいつも追いかけ回されてんじゃん」
「確かに笑」
.｢すずちゃーん！｣
「あったー？じゃあそれ柊太先生に投げていいよ」
石川「おし来い！」
子ども達と一緒になって、動きに動きまくるA
着てたコートも脱いで、更に腕捲りをしてしまえば、野手ならではの筋肉がお母様方の黄色い歓声と色を含んだ会話がチラホラと…。まぁ、まぁ…ね。自分らの子ども達もいるんだしって思うけど…。
あ、湧梧に戻された
石川「っいって、」
「あ、ごめーん」
石川「ごめーん、じゃない！」
「あはっ笑」
尾形「おーおーおー！こっち来んな！」
「おがぴも1回柊太さんに狙われた方がいいって」
尾形「意味分からん！笑」
「それにしゅーとしゅーたで名前似てるし、うん」
尾形「うんじゃないから！笑」
まぁ、誰でもいいや。崇斗差し出されたから取り敢えず当てれば、次は崇斗がAを追いかけ出すけど、転けた笑A爆笑やん笑
「おが、っおがぴwwwんはははっw」
尾形「いってぇーっっ！！笑」
(生きてる？笑)
(お前の所為で死んだわ)
(あらーご愁傷さまぁー笑)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年11月11日 11時
