猫。9 ページ9
B37
石川「Aさんこっち向いて下さい」
「んー？…何それ」
石川「撮ってるだけっす笑」
「盗撮犯」
石川「人聞きの悪い事言わないで下さい」
オリックスに来て初めてAさんと2人だけでの行動。何かテンション上がる。
だけど、それにしても飛行機の席をいつもの癖で二席取るってどう言う事って思ったけど、由伸やさちさんとで行く時飛行機の席取るのはAさんが取ってるからか、その癖で取ってしまったらしい。
お金が無駄にならなくてよかった
でも、オリックスに来て月日は経ったにせよ、此処迄Aさんに懐くとは思ってもみなかった。まぁ、Aさんにとっては、ただのバッテリーとして仲良くしてるに過ぎないと思うけど。
石川「ねね、Aさん」
「ん？」
石川「俺とAさんって、
俺が移籍してまだ数ヶ月しか経ってないのに、
何でこんなにも仲良くなるのが早いんですかね」
「えー？チームメイトだからじゃない？
例え元は別の球団でそう接点がなくても、
亮はもうオリックスのチームメイトだから
仲良くはなるでしょ」
石川「でもAさんって、
他の球団の方とも仲良いじゃないですか」
「うん」
石川「あれってどう言う接点なんですか？」
「えー…、何が接点かは色々あるよ。
U18とかオールスターとか、それこそオリンピックとか。
気付いたら仲良くなってたり、誰かしらの接点で
連絡先が流れる時もあるけど、そんなもんよ」
でも確かに、翔さんとか日ハムにまだ居た時にはオリックスの選手誰か1人呼び出して、仲良さ気に話してたのは見た事ある。それがAさんだと今知った。北海道に来た時にいつも翔さんのインスタに写ってたし、息子さんと遊んでるのもあったっけ…。
試合中にはあんなに容赦が無いのに、プライベートだとフレンドリー。Aさんと此処迄仲良くなって知れた事と言えば、Aさんの空気感がそうさせてることが分かった。
いい感じの緩さといい感じの距離感
石川「Aさんから見て、俺の第一印象って何ですか？」
「第一印象？んー…、どうだろう」
石川「え？笑」
「どんな人なんだろうっては思ったけど、
それ以前に健矢が取られた事に放心してたから」
石川「えー…笑」
「ただでも、興味はあったよ。
日ハムから来た人ってどんな人だろうって思ったから
翔さんに取り敢えず連絡入れたもん。
この人知ってる？って」
石川「そしたら？笑」
#気が楽になれる人
("お前に似てる。気が楽になる")
("じゃあ気楽になれますね")
("おう、気楽にいけ")
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
