猫。5 ページ5
B96
あ、ももさんだ。壁に寄りかかって、一点を見つめてる。偶にある光景。グラブで顔の半分以上を覆ってるから、表情があまり見えないし、読めもしないから何考えてるんだろうと何となく思う。
そんなももさんを見つめていれば、近くにいたさちさんが何処かに駆けて行くのが見えた。
取り敢えず俺もついてこ
山��福「A」
「ん？」
山崎福「弄りすぎ」
グラブを下げれば、少しだけ血が滲んでる唇。一目で剥いたんだなって分かるのは、今でも唇に手を置いてあるからなんだけど…。まぁ、分からなくもない。分からなくもないけど、確かこう言うのって、ストレスなんだっけ。
さちさんよく分かったなぁ。口元以前に顔の半分以上がグラブで隠れてるからよく分からなかった。
山��福「あまり良くないって言ったよね？」
「リップが消えてたんです」
山崎福「リップの所為にしない」
「俺の手元にいたくなかったのかな…」
山崎福「単にAが無くしただけで、
探せば見つかるって笑」
宇田川「ももさんちょっと待って下さい」
「んー？…ん、ありがと」
宇田川「唇の皮が向けるのって、
紫外線のダメージとビタミン不足らしいですよ」
「へぇ、じゃあ俺
紫外線に当たり過ぎとビタミン不足してんだ」
宇田川「かも知れないっすね笑
でも、ももさん料理上手らしいので
多分紫外線の当たり過ぎだと思いますよ笑」
「皆当たり過ぎじゃね？」
山��福「だから保湿の為にも塗るんだよ笑」
全体的に見て、無意識からなるストレスなんだろうけど、それを言ってしまうより、ももさんにとってはこっちの方がいい気がする。実際言ってる事は人から聞いた事だから、合ってるか合ってないかは分からないけど。
でも、これでももさんが口元を隠して迄皮膚を剥くのを辞めるかは定かでは無いけど、落ちつければそれでいいと思う。
ティッシュで少し滲んだ血を止血して、落ち着いた所をリップで保湿させれば、これで少しはいつものももさんに戻った。
「血だ」
山崎福「うだにやらせないの」
「血！分かる、！？血！」
宇田川「ももさんの血ってのは分かります笑」
山崎福「人にあまり見せるものじゃないからね？」
｢早く捨ててきなさい｣とお母さんさちさんによって、ももさんはティッシュを捨てに行く。偶にももさんって、こう言う子どもっぽい所あるよね。本当、極偶に。
山崎福「ストレスだろうなぁ」
宇田川「まぁ、緩和されればいいんすけどね」
山崎福「まぁね笑うだもありがとうね」
宇田川「いえ、俺は何も」
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
