猫。37 ページ37
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【 試合前 】
山本「ちょ、Aさんは…？」
山崎颯「何、どうした？」
山本「Aさん見なかった？」
宮城「見てないですけど…顔怖…」
山本「これ見ても？」
そうして始まる、百々瀬A捜索。見つけた際には問い質されるは、例の週刊誌の記事について。全員で百々瀬を探しつつ、一方では相手のSNSを特定し、チェックすると言う効率の良さを発揮。
先発な為だけあって、ブルペンで調整してると第一に踏んで訪れても、目的の人物はおらず。その代わり石川亮を仲間につけ、再び始まるは、百々瀬Aの捜索。
山本「Aさん見ませんでしたか？」
西野「あー、確か奥の方に…」
山本「颯一、行け」
山崎颯「おう」
焦る西野、森、大城、山田、近藤。お互い視線を合わせては、冷や汗垂れるその額から顎に伝いテーブルに落ちる。
出入り口を塞ぐは山本山崎福也ペア。奥に向かった山崎颯一郎。また、その辺を探すのはトリプル孫ポジ。
山田「あ、そう言えばさち」
山崎福「はい」
山田「誕生日プレゼントさー、
渡せてなかったから今渡したいんだけど」
山崎福「あぁ、後でで大丈夫です」
おっと、これも撃沈
西野「そう言えば由伸、
ノーノーの時の写真送りたいんだけど」
山本「送っておいてください」
西野「いや俺ガラケーでさー」
山本「貴方スマホでしょ」
またしても撃沈。野球で例えるならば三振。スリーアウトも取ってしまえば、残す打開策は百々瀬Aが帰ってくるのを唯々待っているしかないのか…。
が、しかしここで閃くは大城！
大城「そう言えば、皆はあの記事見たの？」
山本「見たからAさん探してるんすよ」
大城「ですよねー…笑」
山崎福「Aは本当は何処にいるの？」
「うわ、誰…由伸？」
山本「Aさん！！」
西野「あ、あぁ…」
山本「これどう言う事ですか？何なんですかこの人
俺知らないんですけどこの女性」
「知らない人」
山崎福「知らない人と撮られてどうするの」
「俺に似てるって書かれてるだけで、
確実に俺では無いですよ。
撮られた日何て試合終わりに由伸とスーパー行った時だよ」
森「商業施設じゃないんですか？」
「試合終わりで疲れきってんのに行く気力ない」
大城「そもそも行かないしな、A」
「うん」
紅林「じゃあこの人は知り合いでも恋人でもないんですね？」
山下「彼女とかでもないんですね？」
宮城「全く知らない人なんですね？」
「うん」
(颯一郎は何抱きついてるの)
(離しません)
(Aさんから離れろ)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
