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猫。35 ページ35

B78(中嶋監督)







この紙がFAXで送られてきた時、正直戸惑った。ももに関しては、本人も言っていた通りSNSをしていないからそれをいい事に、何かと彼への接点があります風の物って言うのは、何度か話には聞いたことがあった。

が、しかしだ。

ももの兄家族がここに来た時にも、その時小さかった姪っ子のこうちゃんとの写真で少し騒がれた事がある。時々ある嘘か本当か分からない嘘に騙され、「本当にその子はももの子供なのか?」と問い詰めた事を思いだす。

後にちゃんと「兄家族の子どもです。僕の姪っ子です」と、球団公式のSNSにてコメントを残したけど。

今回は、なぁ…。監督の俺でも把握しておらず、球場に来た時には同居してる山本由伸から問い詰められたから、あれだけ一緒にいる由伸も知らないとなると、もっと謎は深まるばかりで。


友哉とゴロゴロしているももを呼び出して今に至る。




「わ、本当に出た」

中嶋「感心してる場合じゃない。誰だ、この人」

「俺も知らないです」


「「 え?? 」」


水本「もも、正直に話した方がいいぞ」

「いや、本当に正直に言ってますよ。
俺知らないですこの人」





まぁ、この記事に書かれてるのも紛らわしい。何が "オリックス・バファローズ 百々瀬A似" だ。保険をかけた言い方ではあるものの、見方によってはこの人がももだと思うのも無理は無いだろ。

当の本人は文章を読んでいるし、ここは邪魔をせずにももからの言葉を待つとしよう。





中嶋「そもそも試合終わったら由伸と一緒に帰ってるもんなぁ」
水本「確かに…。これが撮られる事って無いはず」

「でもこの人がいるのって大阪なんですよね?」

中嶋「そうだな」

水本「外にも出てないのか?その日」


「試合終わりですから、
確かその後由伸とスーパーに行きましたよ」

中嶋「その時は誰からも声とか掛けられなかったか?」


「声はー…無かった気がする。
言っても栄養士の担当の人と電話してた時があって、

数分だけ由伸と離れてはいました」




記事の内容を読むに、スーパーの文字は無い。その点に関してはホッとしはするけど、商業施設って文字は確かにあるから安心はできない。

由伸といたとしても、少し離れていた時間があるなら、その時か?とも考えられなくは無いが…。こんな記事に踊らされたくもなければ、ももではないにしろこちら側も悩まされる事になるとは思ってもみなかった。




水本「監督、」

中嶋「なんだ?」

水本「この記事の人のSNSを見たら更新されていて、」


中嶋「…はぁ、」









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作者名:RIKU | 作成日時:2023年8月24日 9時

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