猫。33 ページ33
B41
｢ももさぁーん！！｣と真っ先に駆けて行くのは、言わずもがなAさんの孫ポジ1号の宮城大弥。宮城がAさんの孫ポジに定着し始めてから、何だか本当にお爺さんと孫に見える錯覚に陥れている。
でも結局どんな人でも大体がAさんの孫みたいなもんだと思う。
頓宮「ももさん良かったですよ」
「やったー」
佐野「昨日の仇ですか？笑」
「イヤー、キノーハデタカッター」
山本「出番希望者の声色じゃない笑」
「正直由伸の次はあまり出たくない」
山本「何でですか？」
「俺も頑張らなきゃってなるから」
｢｢ いい事じゃないですか！ ｣｣
宮城「それ言ったら俺もももさんの次は嫌ですよ。
抑えに抑えるから、プレッシャーがその分凄いし」
山本「確かに」
俺は打者だからあまり分からないけど、でもAさんがノーノーで終えた次の試合だと、投手陣の顔色が悪かったりする。特に年下の子達とか。小木田世代組は大分慣れたのか少しばかり強ばってる人もいはするけど、宮城やペータ達よりかはまだマシな顔してる。
こう見えて小木田世代組も、初めはマジか…みたいな顔してた。そう言う時ばかりはまだ打者でよかったなっては思う。
山本「俺Aさんがノーノーで終えた時が
一番プレッシャーでしたよ」
「えー、何でよ。全然経験あるでしょ」
宮城「いや、ももさんの第一印象がまだ根深かった時は、
抑えなきゃって事考え過ぎて夜も眠れなかったです」
「ちゃんと寝ろ」
宮城「今はちゃんと寝れてますよ」
「それは良かった」
佐野「Aさんって、
決して人見知りって訳じゃないんですよね」
「んー、まぁ…人見知り、どうだろう。
他の人が大丈夫ならって所はあるから、
自分ではよく分からない」
頓宮「そこだけ見ると完全に猫ですよ笑」
「もう俺猫でいいよ」
宮城「ももさんの孫ポジの俺はどうなるんですか」
「うん、爺でもいい」
山本「やけくそですね、最早笑」
「うん、大丈夫」
佐野「何が？笑」
人見知り、なのかなぁ？人の性格をこうも分析する事はないけど、でも自分からは特に話しかけず周り見てどんな奴か確認した上で、話しやすさとか芽生えるんだろうけど、Aさんの場合…。
あ、そうだ。Aさんの場合その確認をしても気を引かれるのは野球だから、直ぐに方向転換して野球に勤しむ。
佐野「要は人に興味が無い」
「分かった、これから皓大に興味を持たない」
佐野「ちょ、それはないっすよ！笑」
「興味無い」
山本「はははっ笑」
(どんまいっす笑)
(分析してみただけなのに…)
(ドンマイです笑)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
