猫。23 ページ23
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「親子みたい」
仁藤｢ふっ笑本当だ…w｣
｢それか観光客に絡む地元民｣とボヤいては、いつもの如く定位置の由伸の隣に座って、昼ごはんを食べるもも。
いつもこんな感じで、寝起きもそうじゃなくても話すと大体塩気のある言葉でジワジワと笑いを湧かせにかかる。本当、そのトーンで発せられる言葉と雰囲気が面白い人だと俺は思ってる。
仁藤｢百々瀬さーん｣
あ、無視された。仕方なくももの近くに拠れば、怪訝そうな顔をしつつ食事に着く。
何処かの作品とは違って、こっちの主人公はカメラが苦手過ぎて、少しばかり気が滅入ります。何てメタ発言もここ迄に、俺も今日はこの2人と一緒にご飯を食べるとしよう。
「由伸ー」
山本「何ですかー？」
「なんかいる」
山本「Aさん、気にしたら負けですよ」
「おけ、俺勝つ」
仁藤｢いや、話に入れてよ…笑｣
「由伸知ってる？」
山本「何んですか？」
「仁藤さんが現役だった頃の年俸」
山本「お、気になる」
「なんと」
山本「はい」
「なんとね、」
山本「はい笑」
「500円」
｢｢ やっっす笑 ｣｣
仁藤｢ちゃうわ！笑｣
「えー？」
仁藤｢えーちゃうねん笑
て言うか現役時代も被ってはないでしょ笑｣
素知らぬ顔でご飯を食べ始めるももと由伸と颯一郎。いつの間にか増えた颯一郎。
そして視界の端から映るは、さっき迄別の所で食べてた宮城と福也と宗がこっちに移動してきてるのが見える。多分颯一郎と由伸の声に誘われて来たな。
本当、ももが居ると色んな人が拠ってくるな。人を惹きつける何かがあるんだろうけど、ここ迄寄って来られると俺が移動しなきゃだからもうこれ以上は来ない事を願う。
本人達は素知らぬ顔で談笑しながらご飯を食べてるけどさ。
山崎福「何が安いの？」
山崎颯「さちさん知ってました？
仁藤さんの現役時代の年俸」
宮城「幾らなんですか？」
山崎颯「500円」
仁藤｢あーもう、もも。後輩が真に受ける様な嘘を教えない｣
宗「あ、嘘なんですね」
仁藤｢いや嘘ってどう聞いても分かるでしょ笑｣
山崎福「じゃあ幾らだったんですか？笑」
「5万円」
山本「お、少し高くなった」
仁藤｢高くはなったけど違うからね？
ももも俺の現役時代の年俸で遊ばない｣
「違ったかー」
宮城「本当は？」
「5000円」
仁藤｢何で下がる｣
何さ、さっき迄塩気増し増しだった癖に。俺が来たら少し顰めっ面してたのに、急に生き生きしだしてさ。本当、何かと悪戯好きの由伸以上にタチ悪い。
(実際どうだったんですか？)
(5兆円)
(( えぇ…！？ ))
(そんな貰った事ないわ！)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
