猫。22 ページ22
B63
世の中には、《ぬいぐるみの扱い方は彼女の扱い方》と言う言葉がある。まぁネタだろうけど。だがしかし、それが今、Aさんの部屋に来て脳裏に浮かんだ言葉である。
時を戻そう
朝はいつもAさんを起こすのは決まって由伸で。もし居なくても大体は監督やコーチ等がAを起こす。しかし今日は、スペアを持ってる監督の部屋から圭太さんが出てきたのが見えた。興味本位で聞いてみれば、Aさんを起こしに行くと言うから、そこから桃太郎方式の容量で孫ポジの3人が加わったり、泰輔さんはいつの間にかいた。
部屋をノックしても案の定起きず。インターホンを鳴らしてみても起きない。これでも煩く鳴らしたのにも関わらず、Aさんの眠りの深さが計り知れない事を初めて知った。
そして事件が起こった
そう。Aさんがピクミンを抱えて寝ていたのだ。ピクミンの顔はAさんと同じ方向で背を向けてはいるものの、そこで思ったのが冒頭である。
山崎颯「Aさんは恋人を後ろから抱きしめるタイプか」
宮城「颯一さん今それ禁句」
山崎颯「え、あ…」
紅林「Aさんピクミン…」
山下「これは抱きしめてるんじゃなくて腕を置いてるだけ」
宮城「うん、そうだ。そうだよ」
山岡「圭太…笑」
中川「…Aさんにピクミンはまだ早い」
山崎颯「え？あ、」
ピクミンが引っこ抜かれて、中川圭太と言う原生生物に投げ捨てられた。それでも起きないこの人本当眠りが深すぎるでしょ。
あどけない顔で気持ち良さそうに寝てるけど、大体の人達はもう朝ごはん食べ終えてる頃なのに…。泰輔さんがカーテンを開ければそこでやっと動き出した。言っても顔を背けてすぐ動かなくなったけど。
石川「あれ、Aさんの部屋開いてる。
何してんのー？」
山崎颯「Aさんを起こしに来ただけでっすよ」
石川「あーね。
…Aさーん!起きてくださーい!」
山岡「でっっっか…笑」
「っ…ぅーゎ…」
宮城「ももさんももさん！おはようございます！」
紅林「Aさん、起きてくださーい」
山下「ももさーん！」
「なんでいんの…」
｢｢ 声…笑 ｣｣
山崎颯「起こしに来ましたよー、
Aさん起きる時間ですよー」
山岡「Aさん、そろそろ起きないとやばいっす笑」
「ん…あれ、あれは？」
中川「ピクミンは没収です」
「…んー。…なんかべつの、ちょーだいね」
中川「はい」
(Aさん寝癖付かないんですね)
(うん…俺付かない)
(なんで？)
(そう言う体質)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
