猫。18 ページ18
B 6
宗「ももさん」
「んー？」
宗「何見てんすか？」
「女房の浮気現場」
あ、健矢さんが吹き出した
つまらなさそうに見るももさんの視線の先には、日ハムの選手と楽しそうに話す亮さんがいる。言っておくけど、ももさんが他の誰かと話してる時も、大体百々瀬A愛護団体はそんな顔をしてるなんて口が裂けても言えない。
でもめずら、しくはないか。一度由伸が宮城とロッテの佐々木との3人で楽しそうに話してる時も、そんな顔はしてたし。
「健矢ぁー、俺の女房が浮気してる」
若月「現行犯っすね笑」
「現行犯だな。終わったらカツ丼用意しておいて」
宗「吹き出し過ぎでしょ…笑」
まぁ確かに笑えはするから分からなくもないけども…。未だに戻ってくる気配もないから、それをももさんは見てるんだけども。
て言うか、貴方には山本由伸がいるし、なんなら宮城大弥とか紅林弘太郎とか、最近加わった山下俊平太と言う孫ポジがいるじゃん。そっちをよく可愛がってたりしてんのに、その中間辺りにいる俺らにはあまり構ってくれなくて寂しいんですけど。
「宗ぇ」
宗「はーいー」
「ばっきゃろー」
宗「そんなやる気のないばっきゃろー初めて聞きましたよ」
「それは良かった」
若月「石川亮、戻ってきたら修羅場だな笑」
「離婚の危機やな」
宗「ふっ、離婚笑」
「石川亮なんてもうしらね」
若月「あ、遂に旦那が不貞腐れた笑」
山本「誰に不貞腐れたんですか？」
おっと、もっと修羅場が起こりそうな奴が出てきた。正直、こいつが出てきたらかの百々瀬Aの女房役を担う石川亮も、跡形も無くなってしまうだろう…。
いや、て言うか由伸は正直な所何ポジだ？亮さん来る前から常にももさんの隣を独占して、さも隣にいるのが当たり前の様にいて同居迄してる。なんだ？
山本由伸はなんなんだ？ん？
「よしのぶー」
山本「はーいー、貴方の山本由伸が来ましたよー」
宗「だから健矢…笑」
若月「いや、仕方ない笑こればっかりは仕方ないって笑」
石川「Aさーん」
「石川亮がふしだらな事した」
石川「え、俺？」
山本「おい何した」
「浮気した」
石川「え、俺してない」
山本「さいてー」
「健矢、今こそ天丼を持ってくるんだ」
若月「はーい…あれ、カツ丼じゃなかった？」
「あれって丼物なら何でもいいんじゃない？」
宗「いや世界観…笑」
普通なら険悪なムード起こる筈なのに、ももさんの所為でぶち壊しじゃん。まぁ、そうこうしてても由伸が話聞いてるからアレだけど。
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月24日 9時
