鷹 8 ページ8
Sh 6
「ホームランってやっぱり打てたら気持ちいいんですか？」
今宮「まぁ、気持ちいいね」
「…へぇ、」
今宮「お前聞いといてその返事は無い笑」
今日8号目のソロホームランを打った。その話が続く様によいにそれを聞かれたけど、聞かれた事に答えたのにも関わらず後方有るまじき返事をした。マジでなんなん。
負けには変わりないけども、それ以前にTwitter今では名前が変わってXと言う何とも名前の知れない容疑者に付ける仮の名前みたいなSNSには、今日も今日とてよいの話題がトレンドになってる。
確かに顔は端正であり、女性とも男性とも受け取れる様なルックスをしてるよいだけど、ただのカメラとバスケオタクな奴だから。
マジで所属球団の選手よりも、よいの中では順位的にも1位カメラ2位バスケ3位ホークスみたいな順位になってるのが目に見えて分かる。応援しろよ、所属球団の選手をよ。
「あ、負けた」
今宮「何が」
「日本がドイツにです。ファウルが多くて心配です」
今宮「…なぁ、よい」
「はい」
今宮「お前は俺達選手にもさ、
そうやって心配とかしてくれてる？」
「してますよ」
今宮「え、マジで？」
「え、はい。試合が終わる前にアイシングの準備して、
テーピングやサポーターの準備をしたりと、
心配もしますが、私に出来る限りの準備の手伝いは
それなりにしてるつもりです」
今宮「…ふーん」
それは知らんかった。でも確かに試合終わり直前にはよいがいなかったりする。だけど一時したらまたいつの間にかいるから、そこ迄気にした事はなかったけど。
あーね、なるほどね。よいが色々と動いてるのは知ってる。アップの準備や道具の準備をしてくれてるのも。本来広報の仕事もある筈なのに、キビキビ動くなぁって感心してた。
「ですが、本当にただのつもりなんです。
私は選手ではなくとも、スポーツは経験してたので、
ただの主観的に過ぎず、自分だったらこれが欲しいなって、
そう思いながら準備をしてるだけなので…」
今宮「ふっ笑そうなん？」
「はい」
今宮「だったらその主観に助けられてるわ」
「え」
今宮「よいのその主観のお陰で、少なからず俺にとっては
欲しいと思うものがあって助かってるし。
ありがとう」
「…いえ、」
今宮「意地悪な事聞いてごめん笑」
「それは言えてます」
今宮「いやでも、分かり難いのも悪いからな！
よい、もっとオープンにしろ！ホークス愛！」
「写真で伝えられてると思ってたんですけど…」
今宮「思い込みはあかん」
「何故関西弁…笑」
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月23日 21時
