鷹 39 ページ39
Sh 9
柳田「よいってさ、ぶっちゃけタイプどんな？」
「タイプ…」
柳田「おん。好みと言うか、どんな人が好きかとか」
今じゃ男女とかの異性間関係なく恋愛対象が様々な形である世の中で、よいの全てって何か…女性が掲げる全てが詰まってる人間だと思う。
身長は高いし、顔もイケメンよりの綺麗系で。性格も優しさもあれば周りに気を配れるし、あと頭もいい。英語ができてる時点で頭がいい分類に入るっしょ。それにこの間俺よいが告白されてるのを見た。女の子やったけど、すげぇ恋する乙女って感じだったのが、暗くても分かる位やったし。
だからこそ気になる。よいの好み
「どうなんでしょう…。父や兄の様な人ですかね」
柳田「…ほう」
「母は、仕事面や人として尊敬できる所が
父には沢山あって好きになったと聞きました。
実際仕事の上司なんですよ、今でも」
柳田「うん」
「そんな父も、母の事を尊敬して大切にしてるんです。
子どもの私達兄弟からすると、一見極普通の両親ですが、
傍から見ると凄くラブラブに見えるんだそうです笑
仕事の面でも人としても、お互いを尊敬出来て
尚且つ頼り甲斐があって、甘えさせてくれる人達なので…
兄や姉は私にとっては身近に頼れる人間ですし、
両親は離れていても心の支えとしてなってるので。
そんな人が好きですかね」
真面目と言えばそれ迄やけど、その真面目さって両親譲りなんだなってのがよく分かる。
俺にも勿論家族はおるし、子どももいるけど…いずれ独り立ちするだろうし、一人暮らしとかもしていつか結婚するんやなって考えれば、今娘が嫁ぐその日の気持ちが何となく想像出来る。まぁまだ早いけどさ。
それにしても、人間の第一印象って基本的に外見からって言うけど、よいの場合は内面重視なんやね。
柳田「外見はなんかないの？」
「清潔感はあって欲しいですかね」
柳田「普通やん笑」
「その普通が備わってる人とない人といるじゃないですか」
柳田「まぁ、笑」
「香水で全てを誤魔化す人って、
ちゃんとお風呂に入ってるのか心配になります」
柳田「それはよいの偏見笑
何、香水臭い人になんかされたん？」
「された、訳ではないですが、
香水を頂いた時に誰が嗅いでもトイレの芳香剤っぽさで
尚且つ手作りと言われ、色んな気持ちが混雑してましたね」
柳田「ふっ笑いつの話？それ」
「大学時代、名前も知らない人から頂いて…」
柳田「それ結局どうなった？」
「あ、ちゃんと菓子折り付きで返却しました」
(何か、勇者だな。返却って笑)
(流石に捨てる訳にも気が引けてしまって…笑)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月23日 21時
