猫。 [3] (ページ30)

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猫。30 ページ30

B 6

宗「誰だ…ももさん？」

これは力尽きてバレない様に球場の端っこで寝てるももさん

どうりで見掛けないと思ってたらここにいたのか…笑それにしても、寝方の癖笑横に丸まって寝てるのは見た事あるけど、まさかごめん寝の体勢で寝れるとは…。まぁ、丸まって寝てるから寝れるか。

黒のユニフォーム着てるからパッと見分からなかったけど…でもかと言って、流石にここに放ったらかしにするのもなぁ。

宗「ももさーん」

起きない…。て言うかももさんの髪の毛サラサラしてる。赤ちゃんみたいな柔らかさ。血色が薄いってのもあるかもだけど、日に当たった分、日焼けして所々にキラキラしてる髪もある。

これだけ撫でててもももさん起きない。逆に何処迄したらももさんが起きるのか試したくなってくる。て言うか良くバレないな。何処にいるのか分からないから、さっき監督と中垣コーチが呼んでましたよ。

茶野「何してんすか」

宗「んー？これ誰だと思う？」

茶野「…ももさんですよね。
背番号書いてますし…笑」

宗「いやーさ、何しても起きんのよ。凄くない？笑」

茶野「えー笑」

宗「ももさーん、起きてくださーい」

茶野「本当だ笑」
宗「ね？笑」

ただちゃんと呼吸してるのは分かる。背中が上下に揺れてるし

だけどどれだけ声をかけても起きないももさんを、一体どうしたらいいのかと思う。由伸っていつもどうやって起こしてんだろう。朝弱いって聞いた事あるし、本人も言ってるし。

福田「何してんの？寄って集って」

宗「周平さーん」

福田「誰？もも？…仕方ないなー」

茶野「お笑」
宗「力持ち笑」

福田「やかましいわ笑」

いつもは颯一に背負われてる事が殆どのももさんが、珍しく周平さんに背負われてる。20センチ位の差があっても周平さんは力持ちだ。

それでいて周平さんに背負われてるのを見て、自主練の輪に戻ってくる姿を見る人見る人皆吃驚してる笑

中嶋「ももか？」

福田「です笑あっちの方で寝てました笑」

中嶋「ももー、起きろー！」

「ん"ぁー…やばぁい…」

中嶋「やばいのは何処でも寝れるももの精神の強さだわ笑」

「…だれ、あぁ…しゅーへーさんか、」

福田「降りる？」

中嶋「よし、周平その儘走ってこい！」
福田「え！？」

中嶋「行ってこい！ついでに宗と茶野も！」

｢｢え！？｣｣

宮城「すっごい、乗り心地悪そう…笑」
紅林「ぐわんぐわん揺れてる…」

山崎福「あ、A見つかったんだ笑」
中垣「誰だ？走ってんの笑」

(周平さん…)
(ん？)
(酔った…)
(ちょ、マジやめろよ？)

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